Go To トラベルキャンペーン　東京も対象？ どうやって利用する？

世界中で蔓延している新型コロナウイルスの影響で、ホテルや温泉宿、観光地のお土産店など、日本全国の旅行業界や観光業界は大きな打撃を受けています。

感染拡大に気を付けつつ、旅行に出かけてもらうために始まった「Go To トラベルキャンペーン」とはどのような制度なのでしょうか。制度の基本から注意点まで、詳しく解説します。

Go To トラベルキャンペーンとは？

Go To トラベルキャンペーンとは、宿泊を伴う、または日帰りの国内旅行の代金の一部を国が支援する事業です。キャンペーンが始まった2020年7月22日から9月30日までは、国からの支援額は旅行代金の総額の35％でしたが、10月1日からは第2弾として総額の50％相当まで増えることになりました。
 
10月1日以降、支援額のうちの70％は旅行代金の割引に、30％は旅行先で利用できる地域共通クーポンとして付与されます。
 
例えば、1人4万円の1泊2日の宿泊付き旅行を申し込んだ場合、支援額は旅行代金の半分の2万円となります。そのうちの70％である1万4000円は旅行代金割引となり、旅行者が支払う額は2万6000円。残りの30％の6000円は、地域共通クーポンとして付与されます。
 
支援額の上限は、1人1泊あたり2万円、日帰り旅行の場合は1万円までとなっています。また、連泊や利用回数に制限はありません。
 

利用方法が知りたい

Go To トラベルキャンペーンを利用して旅行をしたい場合、キャンペーンの対象となる旅行会社のサイトを使って予約をするのが分かりやすいでしょう。たくさんの旅行会社がありますが、例えば、JTB、楽天トラベル、Yahoo!トラベルなどが対象です。
 
さらに、対象となる宿泊予定のホテルや温泉宿を直接予約しても、キャンペーンを利用することができます。例えば、ANAインターコンチネンタルホテル東京の場合、Go To トラベルキャンペーンの事業者登録が完了しているため、ホテルの公式ホームページで予約することで割引価格が適用されます。
 
キャンペーンの対象となる旅行会社や宿泊施設は、Go To トラベルキャンペーンの公式サイト（※）でチェックしてみましょう。
 

東京都も対象に！ 旅行時の注意点とは？

Go To トラベルキャンペーンのスタート時は、新型コロナウイルスの感染状況から東京都はキャンペーンの対象から外されていました。しかし、2020年10月1日以降に開始する旅行から、「東京都が目的地となっている旅行」「東京都に居住する方の旅行」もキャンペーンの対象となります。
 
感染拡大を防ぐために旅行を控えていた方も多いと思いますが、東京都が加わることで、より多くの宿泊施設や旅行者が対象となりました。密にならないよう気を付ける、手洗いやアルコール消毒をこまめに行うなど、基本的な感染対策を行いながら旅行をすることが大切です。
 
また、Go To トラベルキャンペーンを利用して旅行しようとしていても、当日に具合が悪くなったり、発熱した場合は旅行のキャンセルや延期をしましょう。
 
Go To トラベルキャンペーンを適用した旅行について、当日キャンセルをしてしまうと、旅行会社や宿泊施設の所定のキャンセル料を請求されてしまうことがあります。キャンセル料が惜しくて、少しの体調不良なら大丈夫だろうと考える方もいるかもしれませんが、37.5度以上の発熱がある場合は予約していた宿泊施設に泊まれないなどのリスクもあります。少しでも体調が悪いと感じたら無理をしないようにしましょう。
 
いかがだったでしょうか。新型コロナウイルスの蔓延は恐ろしいですが、感染には十分に気を付けつつ、経済を動かしていくことも大切です。旅行業界や観光業界の活性化のほか、皆さんのリフレッシュのために、Go To トラベルキャンペーンを活用した旅行を検討してみてはいかがでしょうか。
 
参考　（※）Go To トラベル　旅行者向け公式サイト
 
執筆者：下中英恵
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者