更新日: 2021.03.05 その他暮らし

コロナ禍で100円ショップは絶好調!売上高がなんと過去最高の企業も

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

コロナ禍で100円ショップは絶好調!売上高がなんと過去最高の企業も
みんなが大好きな100円ショップ。欲しいものがほぼそろっているうえ、商品は100円とは思えないクオリティーの高さです。買いたいものがあったら、まずは100円ショップをのぞいてみるという人も多いのではないでしょうか。

株式会社帝国データバンクによると、100円ショップの業績が好調で、大手5社を中心とした2020年度の100円ショップ業界の売上高は11年連続で増加する見通しとのこと(※1)。大手のセリアなどでは20年度業績で過去最高売上を見込むなど、各社の業績好調を背景に、業界全体でも売上高で過去最高を更新することがほぼ確実となっているそうです。
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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コロナ禍で節約意向が高まり、100円ショップは売上好調

帝国データバンクの調べでは、大手5社の店舗数は19年度期末時点で7600店を超えており、10年間で4割以上増加しました。積極的な出店が続いたこともあり、2019年度の売上高は8722億円に達しています。
 
2020年度は、新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛による「おうち時間」の増加により、生活雑貨を中心とした幅広いアイテムの需要が拡大しました。
 
コロナ禍で消費者の節約意向が高まり、生活雑貨からアイデア商品までがそろう100円ショップが脚光を浴びたようです。確かに、100円ショップはいつも盛況で、レジ待ちの長い列ができていますよね。
 

2020年は「おうち時間」が増え、生活雑貨のニーズが高まる。所得減もあり100円ショップ人気がさらにアップ

総務省統計局の家計調査(※2、3)によると、2020年度の炊事、洗濯、掃除、裁縫などに用いる「家事雑貨」の支出金額は2万8486円で前年より4.2%増、清掃用具や選択用具、家庭用工具などの「他の家事雑貨類」は1万6054円で、前年比7.7%増となっています。
 
コロナ禍で自炊が増え、鍋や食器を買ったという人はいませんか? また、最初の緊急事態宣言時にマスクが品切れとなり、マスクを手作りするために布やゴムなどの手芸用品を買った人もいるでしょう。家での生活を快適にするために掃除や洗濯をしたり、中にはDIYをする人もいたようです。
 
このように、2020年は「おうち時間」を快適にするために、雑貨の需要が高まりました。その流れを受け、ホームセンターのように幅広い品目がそろい、かつコロナショックによる所得減もあって、ワンコインで買える100円ショップが好調であったと考えられます。
 

今後も100円ショップの人気は続くが、プチぜいたくニーズに応える300円ショップも増える

ファッション性の高い雑貨で女性に人気のセリアは、21年3月期の売上高が過去最高を更新する見通しです。また、キャンドゥも、同様に増収を予想しています。各社とも、自宅で過ごす時間が増え、清掃道具など家庭用品全般の売れ行きが順調だったとのことです。
 
コロナ禍の終息が見えず、多くの企業の業績が悪化する中、今後もしばらく消費者の節約志向が予想されます。引き続き自宅で過ごす生活が続くと思われ、生活雑貨のニーズも高いまま推移することでしょう。
 
一方で、消費者のプチぜいたくニーズをくすぐる300円ショップなどの出店も盛んになっています。最大手のダイソーは、基本の「100円ショップ」に加え300円ショップである「THREEPPY」を拡充していくようです。
 
100円や300円で満足度の高いクオリティーの品を提供してくれるショップは、節約志向の消費者の味方です。年々品質もデザインもグレードアップしているので、今後も期待したいですね。
 
[出典]
※1:株式会社帝国データバンク「『100円ショップ』好調、2020年度の売上高は過去最高を更新へ コロナ禍の節約志向、雑貨の需要増が後押し」(株式会社 PR TIMES)
※2:総務省統計局「家計調査 家計収支編 2020年二人以上の世帯 <品目分類>1世帯当たり年間の支出金額,購入数量及び平均価格」
※3:総務省統計局「家計調査 家計収支編 2019年二人以上の世帯 <品目分類>1世帯当たり年間の支出金額,購入数量及び平均価格」

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 

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