更新日: 2021.08.20 その他暮らし

雑誌を読まない人が増加。1年の平均支出は? 電子書籍を利用している人は何割?

雑誌を読まない人が増加。1年の平均支出は? 電子書籍を利用している人は何割?
最近雑誌を買っていますか?毎週買っているという人もいれば、自分では買わないけれど美容院などで読むという人もいるでしょう。
 
マイボイスコム株式会社(東京都千代田区)は、2021年7月、『雑誌』に関するインターネット調査を実施し、1万139件の回答を集めました(※1)ので、結果を見ていきましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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雑誌を読まない人が増加。雑誌を買う人は全体の2割

1ヶ月あたり何冊くらい雑誌を読むか(自分で買わないのも含める)と尋ねると、「1冊くらい」が13.9%、「2〜3冊くらい」が13.1%、「4〜5冊くらい」が5.1%という結果に。なお、「雑誌はほとんど読まない」と答えた人は64.3%で、2017年7月調査の54.9%から9.4ポイントも雑誌を読まない人が増えたことになります。
 
1ヶ月あたりの雑誌の購入数を聞いたところ、「1冊くらい」が11.6%です。雑誌の購入者は2割強でした。やはり実際に自分で購入する人は少ないようです。
 
総務省統計局家計調査によると、2020年の雑誌の平均支出金額は2,756 円(※2)で、2017年の3,150 円(※3)と比べると12.5%減少しています。年代別で見ると、最も支出金額が高いのは50〜59歳で3,417 円でした。次いで、60〜69歳が3066円で、50〜60代では他の年代に比べ、雑誌をよく購入していることがわかります。一方、29歳以下では2121円と最も低くなっています。
 

雑誌を購入する場所は大型書店やコンビニなど、実店舗が7割

雑誌購入者が直近1年間に購入した雑誌については、「趣味・教養誌」「ビジネス・実用雑誌」「総合週刊誌」がそれぞれ2割弱となっています。男性30、40代では「ビジネス・実用雑誌」「コミック誌・マンガ雑誌」、女性40~70代では「女性ファッション・ライフスタイル誌」「家庭情報・料理雑誌」が上位となっています。購入冊数が多い層では、「総合週刊誌」「コミック誌・マンガ雑誌」が多いです。
 
雑誌の購入場所は、「大型書店」が購入者の56.0%と最も多く、「オンライン書店」が30.0%でした。Amazonなどのオンライン書店より、実店舗で購入する人の方が2倍近く多いことがわかりました。他には「コンビニエンスストア」が27.4%となっています。
 
とはいえ、過去調査と比べると、「オンライン書店」は増加傾向にあります。女性30代では「コンビニエンスストア」「スーパーの雑誌コーナー」など、会社帰りや買い物のついでに買う人が多く、女性60、70代では「定期購読で送られてくる」が高くなっています。
 

電子書籍の雑誌を読む人は2割。課金している人は1割

直近1年間に電子書籍の雑誌を利用した人は21.8%でした。意外と利用している人は少ないようです。利用したものは、「無料で読める電子書籍版の雑誌を読む」が10.7%、「定額制で、雑誌が読み放題の電子書籍サービスを利用」「1冊ずつ購入するタイプの電子書籍版の雑誌を購入」が各5%です。課金している人は1割程度いるようですね。
 
電子書籍の雑誌を利用する際に重視することを聞くと、「月額料金」(36.8%)、「無料お試しの充実度」(31.4%)、「読みたいジャンルの充実度」(30.7%)、「取扱い数の充実度」(27.1%)という点が挙げられました。
 
「電子書籍の雑誌を利用したい」という人は36%でした。利用したいのは、「無料で読める電子書籍版の雑誌を読む」が23.1%、「定額制で、雑誌が読み放題の電子書籍サービスを利用」が5.7%、「1冊ずつ購入するタイプの電子書籍版の雑誌を購入」が5.1%となっています。
 
電子書籍の雑誌を利用したい理由は、「読み終わった雑誌の処分をしなくてすむ」「電子版で読んで紙の雑誌の購入の有無を決める」などといった点が挙げられました。
 
雑誌を読まない人が増えていますが、最近では、付録付き雑誌が人気です。意外といいものが付いているので、たまには書店をチェックしてみてはいかがでしょう。
 
※1:マイボイスコム株式会社【雑誌に関する調査】
※2:総務省統計局 家計調査 2020年<品目分類>1世帯当たり年間の支出金額,購入数量及び平均価格
※3:総務省統計局 家計調査 2017年<品目分類>1世帯当たり年間の支出金額,購入数量及び平均価格
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部