更新日: 2021.03.07 子育て
早くも来年入学の「ラン活」が開始。今年のランドセルの予算はどう変化した?
株式会社くふうカンパニーは、年中児、年長児、小学1年生の子どもを持つ家庭333名を対象に「子どものランドセル購入」に関するアンケート調査を実施しました(※1)。コロナ禍の「ラン活」は例年と違うのでしょうか?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
「ラン活」は、入学1年以上前の「年中の2月」からスタートする人が多い。今年の「ラン活」はオンラインが主
年中児の子どもを持つ家庭に、いつ頃からランドセルの購入を検討するかと聞いたところ、入学の1年前の「年長の4月」に加え、さらに2ヶ月前倒しの「年中の2月」がいずれも20%以上でした。
他の時期は10%に満たず、これらの時期がランドセル購入の2つの山場であることがわかりました。入学の1年以上前から検討する家庭が約6割を占めています。現時点で、早くも2022年春入学の「ラン活」がスタートしているようです。
ランドセルの検討にあたり行うことについて聞いたところ、年中児の家庭では「ウェブサイトで情報収集」が42%、「SNSで情報収集」が41%の2つが多く、次いで「百貨店・量販店に見に行く」が33%となりました。
すでに「ラン活」を終えた年長児・小学1年生では、「百貨店・量販店に見に行く」(年長児:50%、1年生:44%)、「ウェブサイトで情報収集」(同50%、43%)の順であり、今年の「ラン活」では、コロナ禍のため外出を控える傾向があると思われます。
ランドセル購入時に重視するのは「軽さ」がダントツ。「ラン活」では価格は二の次
ランドセルを決める際に重視するポイントを聞いたところ、1位は「軽さ」が70%とダントツでした。体が小さい1年生にとっては、ランドセルの重さに加え教科書の重さで体への負担が大きいため、少しでも軽いランドセルを買ってあげたい親が多いようです。
2位は「色」(57%)。株式会社MayLightの調べによれば、男の子では「黒」「紺」「茶」、女の子では「桃」「赤」「紫」が人気とのこと(※2)。今はさまざまなカラーバリエーションがあって、選ぶ楽しみが増えますね。3位は「子どもの好み」(56%)となりました。色、デザイン、機能など、子どもが気にいったものを買うという人も多いようです。
なお、「ラン活」においては「価格」は4位となりました。子どもが小学校6年間で使うランドセルは、価格を度外視して、高品質なもの、子どもが気にいるものを買おうとする親が多いことがわかりました。
今年のランドセルの平均予算は約5万円。コロナの影響か、昨年・一昨年より2万円予算がダウン
ランドセルの購入価格について、年長児、小学1年生の家庭が実際に購入した価格は「5万円~6万円未満」が25%と最も多く、次いで「6万円~7万円未満」(20%)となり、一人あたりの平均購入価格は7万329円と、かなり高額であることがわかりました。
一方、年中児の家庭の平均予算は4万9555円で、最も多いのは変わらず「5万円~6万円未満」(24%)ですが、「4万円~5万円未満」(21%)と、昨年より予算が抑えられています。今年の「ラン活」は、コロナショックにより支出を抑える傾向にあるようです。
実際、「ラン活」にコロナの影響はどれくらいあったのでしょうか。そこで、コロナ禍前に「ラン活」を終えた小学1年生、およびコロナ禍に「ラン活」を行った年長児の家庭を比較しました。
「ランドセルを購入した時期」を見ると、小学1年生の家庭は「年長の5月」が最も多かった一方で、年長児の家庭は「年長の7月」が最も多い結果となりました。昨年の4月から5月にかけては緊急事態宣言発令下であったため、昨年の「ラン活」は例年より後ろ倒しであったことがわかりました。
購入方法については、年長児の家庭では、「メーカーのネット通販で購入」が18%と、前年より5ポイント増え、「メーカーのショールームに行って購入」は12%で、こちらは前年より8ポイント減少しました。
年長児の家庭に、「コロナ禍の『ラン活』で困ったこと」について聞いたところ、「実際に見に行けなかった/試せなかった」「密を避けるためゆっくり見に行けなかった」「展示会やイベントが中止になった」といった声が多くあがりました。
新型コロナウイルスは、「ラン活」にも少なからず影響を与えているようです。来年は、コロナを気にせず入学式を迎えられるといいですね。
[出典]
※1:株式会社くふうカンパニー「子どものランドセル購入に関するアンケート調査」(株式会社 PR TIMES)
※2:株式会社MayLight「【ラン活は4月からでは遅い?】今春購入予定者に聞いた2021年度ランドセルの最新トレンドの調査結果発表」(株式会社 PR TIMES)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部