更新日: 2021.06.18 その他暮らし
高校生・大学生のプチプラコスメ利用率は90%以上。どんなものを買っているの?
総務省統計局家計調査によると、2020年の口紅の支出金額は2019年の1062円から2020年は687円と35.3%減、ファンデーションは2775円から2121円と23.6%減になりました。
また、2020年の「化粧クリーム」「化粧水」「乳液」「ファンデーション」「口紅」を合計した「化粧品」の年間平均支出金額は1万3028円でした。2019年の合計は1万4909円だったので、12.6%減ったことになります(※1 ※2)。
化粧をする機会が減った以外に、高価なデパートコスメ(デパコス)から安価なプチプラコスメにシフトしているかもしれません。特に学生などではプチプラコスメを使っている人が多そうです。
株式会社テスティー(東京都中央区)は、15歳から24歳までの女性830名【高校生316名、大学生(専門・短大含む)514名】を対象に「プチプラコスメ」に関する調査を実施しました(※3)。それでは結果を見ていきましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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高校生、大学生のほぼ全員がプチプラコスメを利用したことがある
15歳から24歳の女性830名を対象に、プチプラコスメの利用経験を聞いたところ、「プチプラコスメを利用したことがある」と回答した人は高校生で93.4%、大学生で95.1%とほとんど全員が「利用したことがある」と回答しました。意外と高校生よりも大学生の方が利用経験率が高いことがわかりました。
また、プチプラコスメとデパコスの利用比率を聞いたところ、「ほぼプチプラコスメを利用している」と回答した人は高校生で57.3%、大学生で47.4%という結果になりました。大学生ではアルバイトをしている人が多いせいか、デパコスを使っている人が半数以上いるようです。
さらに、「プチプラコスメを利用したことがある」と回答した人を対象に、プチプラコスメの情報入手方法を聞いたところ、高校生・大学生とも第1位はTwitterやInstagramなどの「SNS」でした。
第2位は「YouTube」。タレントのメイク動画や美容系YouTuberを参考にしているのでしょう。第3位は「友人・家族」となりました。友達や姉、妹などとコスメに関する情報交換をしているようです。ひと昔前だとテレビの情報番組や雑誌を参考にしている人が多かったと思いますが、今やすっかりSNSで情報収集するのが主流ですね。
プチプラコスメは安さが命。よく買うのはアイシャドウやリップ
プチプラコスメ利用者を対象に「プチプラコスメで重視するポイント」を尋ねたところ、「価格」という回答が全体では5割から6割と最も多い結果となりました。高校生だとお小遣いで買える数百円程度のコスメがいいでしょうね。
続いて、「プチプラコスメで購入することが多いコスメジャンル」を聞いたところ、高校生・大学生ともに第1位が「アイシャドウ」、第2位は「リップ」となりました。肌につける範囲の多い基礎化粧品やファンデーションよりも、ポイントメイクで使い、かつ色のバリエーションが必要なアイシャドウやリップは、手頃な価格のものをいくつも入手したいようです。
憧れのデパコス。似たような色や効果のものをプチプラコスメで探す
いつもはドラッグストアやスーパーでプチプラコスメを買っているけれども、デパコスはやっぱり憧れるという人も多いでしょう。スキンケア用品は効果が高そうだし、何よりゴージャスなパッケージのリップやアイシャドウは持っているだけで気分が上がります。とはいえ、デパコスの価格はドラッグストアで買えるコスメの倍以上するため、高校生や大学生では買いたくてもなかなか買えないのが実情です。
そこで、デパコスの代用品として似たような効果のあるプチプラコスメを探したり、実際に購入した経験があるか聞いたところ、「ある」と回答した人は高校生で64.1%、大学生でも62.3%となりました。親からのお小遣いやアルバイトで生活している学生にとって、デパコスに似た色味やスキンケアでも同じような効果があるといわれているものをプチプラコスメで探して買っているようです。
今は安価で質の良いプチプラコスメが街のどこでも買えるほか、韓国コスメなども手軽に手に入るようになっています。ネットの口コミやSNSなどで情報を入手して、上手にメイクした高校生や大学生が街にあふれているわけですね。
[出典]
※1:総務省統計局「家計調査 2020年<品目分類>1世帯当たり年間の支出金額,購入数量及び平均価格」
※2:総務省統計局「家計調査 2019年<品目分類>1世帯当たり年間の支出金額,購入数量及び平均価格」
※3:株式会社テスティー「プチプラコスメに関する調査」(株式会社 PR TIMES)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部