更新日: 2019.01.10 家具・片付け

片づけの美学⑯ 福を呼ぶ玄関で迎える新年

片づけの美学⑯ 福を呼ぶ玄関で迎える新年
玄関は家の顔。「いつもきれいにしておくと福がやってくるわよ。」私の茶道の先生のご自宅はいつも凛として美しく、とても説得力がありました。先生のご自宅がいい空気に包まれているように感じていました。

始まったばかりの新年から、福を呼び込める玄関を目指してみませんか?
奥野愉加子

Text:奥野愉加子(おくの ゆかこ)

美学のある暮らし 代表

整理収納アドバイザー認定講師。(photo:キャラバンサライ)
奈良生まれ。大学では生活環境学部にて建築やインテリアを学び、英国インターンや建築設計会社勤務を経て、2011年より愛知県で結婚生活をスタート。長男出産後、夫の赴任で2年間のドイツ生活を経験。帰国後の現在は建築家デザインの家で暮らす、5歳と2歳の男児の母。子育てがひと段落したら、建築や暮らしに関連するような仕事をしたいと考え、「一般社団法人ハウスキーピング協会」の整理収納アドバイザーの資格を取得。認定講師として資格取得のための講座を定期的に主催している。

<美学のある暮らし>

https://www.bigakurashi.jp

福が向こうからやってきそうな玄関とは

あなたが思う幸福が舞い込むような玄関を想像してください。どんな雰囲気でしょう?かわいい感じ?安心できる?ほっこりする?いろいろな雰囲気があると思います。これは人それぞれで、正解があるわけではありません。わたしも想像してみましたが、理想は「凛とした玄関」なので、スキを見せたくないなぁという思いが強かったです。
 
具体的に表現すると、汚れのない玄関ドア、汚れのない明り取りの窓ガラス、ホコリや砂がないたたき。そして、たたきにはサンダルが1足。その他の靴や傘などは下駄箱にスッキリと収まっている。下駄箱の上には品のいい飾りが1点あるだけ。ホール部分にはお気に入りの織物を引いている。という状態です。
 
まず雰囲気を想像して、具体的な様子をできるだけ細かく考えてみてくださいね。
 

福がやってきそうな玄関を想像出来たら、次に

現実のあなたの玄関をすぐにご確認ください。どのくらい差がありましたか?笑っちゃうほど?案外近い?または、どうすれば理想の玄関に近づくことができるのか皆目見当がつかない。大きな差がある場合は、腕がなりますね。現実を想像に近づければいいだけです。やりがいのある仕事が新年早々舞い込んだと、楽しい気持ちになっていただけたら幸いです。
 
下駄箱の靴の見直しから始めていただくことをお勧めします。
 
小さな差だった場合は、少しの作業で完成ですので、想像から離れている現実部分を理想に近づけてみてください。もしかしたら、作業は掃き掃除だけかもしれません。わたしの場合は、明り取りのガラスが子どもの手あかでペタペタと曇っていたので、水拭き掃除をしました。とても清々しい気持ちになりました。
 

スッキリさせて、福を招く

理想と現実に大きな差があった場合、どのような行動をしていただくとよいか、ご紹介しましょう。まずは、理想の玄関にあるはずのないモノを取り除くことです。履いていない靴の処分はもちろん、玄関にあるべきだと思い込んでいるモノも違う場所のほうがよいことだってあるかもしれません。例えば、上着やスポーツ用品などです。
 
仮に理想の玄関が「シンプルでスッキリ」しているのであれば、モノを全て見えないようにすることが実現への近道です。下駄箱に全て収まる量が、あなたの持てる総量になります。
 
下駄箱の中も、靴のコンディションのことも考えると、あまりビッシリ入っているようでは理想的でありません。余裕があるように並べてあげると、あまり数は持てないかもしれません。
 
それに、仮に7足の靴をお持ちだとすると、1週間毎日ちがう靴を履いて過ごすことができます。あなたは1週間にどのくらい靴を履き比べたいですか?私は、用途に分けて3種類あると十分かなと思えます。そんな風に考えていくと、靴の量をぐっと減らすことができるかもしれません。
 
理想に近づくために、決断する気持ちがとても大切です。
 

まとめ

片づけをして、できた隙間に福がやってくる。というような表現を聞いたことはありませんか?実際にできた空間を見ると、本当のことのように思えます。特に玄関は宅配便の方から仲の良い友人まで全ての訪問者が目にする場所です。
 
胸を張れる場所であるに越したことはありません。いつだれが来ても、笑顔で迎えられる玄関を手に入れてみましょう。
 
Text:奥野 愉加子(おくの ゆかこ)
美学のある暮らし 代表、 整理収納アドバイザー認定講師。(photo:キャラバンサライ)

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