更新日: 2019.01.10 その他暮らし
『新生活準備にはお金が必要』 そのコストを下げる為のポイント
Text:柴沼直美(しばぬま なおみ)
CFP(R)認定者
大学を卒業後、保険営業に従事したのち渡米。MBAを修得後、外資系金融機関にて企業分析・運用に従事。出産・介護を機に現職。3人の子育てから教育費の捻出・方法・留学まで助言経験豊富。老後問題では、成年後見人・介護施設選び・相続発生時の手続きについてもアドバイス経験多数。現在は、FP業務と教育機関での講師業を行う。2017年6月より2018年5月まで日本FP協会広報スタッフ
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お部屋探しの条件:通学・通勤の時間と経路
第一番目は場所です。通学や通勤にかかる時間や経路をまず優先させましょう。
例えば通勤の場合「遠くても定期代は会社が出してくれるから、やっぱり広いほうがリラックスできる」と思っても、いざ仕事が始まると、早出や残業などで通常の時間からずれたタイミングでの出勤を、余儀なくされることは多々あります。
そんなとき、遠方だと自宅にたどり着く前に「ちょっと休憩」となって知らず知らずのうちに、外食費やタクシー代など目に見えない出費がかさんでしまう可能性があります。一筆書きで通勤・通学できるような場所を探すのが理想です。
学校・職場と自宅の間に日常の買い物ができるようなスーパーや、体調不良のときに診てもらえるような医療機関が、それほど迂回せずに立ち寄れるところを選びましょう。スーパーもできれば良心的な価格で品ぞろえが充実しているところがいいですね。日用品と食品を別々に、などとアイテムごとに違う店にしてしまうと、結構それぞれの店で余計なものを購入してしまうものです。
間取りについて:家具やカーテンのサイズ変更は大きな出費
引っ越しをして、意外にかかる費用が家具やカーテンです。布団などは新しい家に移動してもなんら問題はありませんが、意外な落とし穴はカーテンです。
サイズが合わないと、どうしても総取り換えをしなければならず、しかも引っ越しした日から取り付ける必要があるものですから、しばらく時間をかけて安価なものを探すということが難しいものです。
そのほかの家具についても、新しい家では意外と納まりがつかないなどといって、あれこれ買い換えを余儀なくされます。引っ越しのときはどうしても財布のひもは緩みがちなので、出費がかさんでしまいます。そのあたりの事情も考えて、最初から転居に伴う家具の買い換え予算に上限を設定しておきましょう。
引っ越し業者は相見積が常識
最後に引っ越し費用ですが、業者を呼ぶと必ず「即決してくれれば、○○円の割引」などといって促してきますが、紹介でない限り相見積をとって比較しましょう。
いくつもの会社で見積もりをとる、というのは現実的ではありませんが、事前にネットで情報収集し、よさそうなところを2社に絞り込んだら、実際に来てもらい見積もりをとってもらいます。スタッフの対応なども、この時点でかなり参考になります。プロ意識がとても高い業者と、アルバイトで賄っている業者とは大きな開きがあります。
Text:柴沼 直美(しばぬま なおみ)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者
日本証券アナリスト協会検定会員、MBA(ファイナンス)、
キャリアコンサルタント、キャリプリ&マネー代表