更新日: 2021.06.26 その他暮らし
この1年でコーヒーチェーン店の利用や喫茶代の支出金額はどれくらい減った?
マイボイスコム株式会社(東京都千代田区)は、「コーヒーチェーン店の利用」に関する調査を実施し、1万4件の回答を集めました(※1)。
利用頻度や利用シーンなど聞いていますので、結果を見ていきましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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コーヒーチェーン店の利用は月に1回以上が半数。2018年からは約1割減
コーヒーチェーン店の利用頻度を尋ねたところ、「週に1回以上」が7.5%で、「月に1回以上」が50.1%でした。
前回調査(2018年4月)では「月に1回以上」が59.9%だったのと比較すると、10%近く減少しています。コロナ感染リスクを恐れて、全般的に飲食店を利用する人が減ったと思われます。
直近1年間にコーヒーチェーン店を利用した人の利用場面は、「休憩したいとき」が37.3%、「気分転換」が22.4%、「友人や仲間とのおしゃべり」が20.7%で、休憩したり友達とおしゃべりする際に利用することが多いようです。
また、「おやつ・間食」が31.5%、「昼食」が19.2%と、コーヒーを飲むより食事が目的で利用している人もいるようです。今回の調査はコロナ禍でもあり、過去調査と比べて「休憩したいとき」「友人や仲間とのおしゃべり」は減少しています。
チェーンごとの特色として、「コメダ珈琲店」を主に利用する人では「朝食」が多く、モーニングが目的の人が多いことがうかがえます。「スターバックス」を主に利用する人では「ドリンクのテイクアウト」の比率が高くなっています。
人気のコーヒーチェーン店は? 好きな理由は?
コーヒーチェーン店利用時の重視点については、「コーヒーの味・品質」が55.0%で、「店の雰囲気」が40.9%、「居心地のよさ」「アクセスのよさ」「店内の入りやすさ」「価格」が各30%台と続きます。
「ドリンクメニューの充実度」「期間限定・季節限定商品の充実度」は、女性若年層で高くなっています。
最も好きなチェーン店ブランドを聞いたところ、最も人気があったのは「スターバックスコーヒー」で、31.0%を占めました。
「二杯目からのおかわりが割安料金だから」「接客態度がいい、カスタマイズが可能で自分好みの飲み物を注文できる」といったことが好きな理由のようです。特に女性10代から30代では「スターバックスコーヒー」が5割弱と高く、若い女性に人気です。
2位は「コメダ珈琲店」(17.0%)でしたが、全国的に店舗数が増えたこともあり、2010年の調査の4.9%から大きく伸びています。
好きな理由としては、「モーニングが充実していて、席がゆったりとしている」「コメダのボリューミーなフードメニューと、独特の香ばしさをもつコーヒーが好きである」などが挙げられました。
3位の「ドトールコーヒーショップ」(14.5%)は、「コーヒーも美味しくて、スタバほど高くないので、利用しやすい」「コーヒーがそこそこ美味しいし、喫煙者に親切」といった点で支持を集めました。
喫茶に最もお金を使っているのは岐阜市。最下位は青森市
最後に、家計調査の「喫茶代」の項目から、コーヒーチェーン店を含む喫茶代にいくら使っているのかを見てみましょう。
2020年の喫茶代の全国平均支出金額は5523円(※2)で、2019年の7832円(※3)から3割減となっており、コロナの影響が大きかったことがわかります。
次に、2018年から2020年の喫茶代の平均支出金額を都市別で見ると(※4)、1位は「岐阜市」が1万3564円と、全国平均の6705円の約2倍でした。
2位は「東京都区部」の1万1470円、3位は「名古屋市」の1万962円でした。岐阜や名古屋はモーニングの習慣があり、喫茶店好きで有名ですよね。東京都区部では、コーヒーチェーン店の店舗数も他の都道府県と比べても多く、上位となるのは納得です。
一方、最下位は「青森市」が2848円で、全国平均の半分以下でした。下位には「宮崎市」「秋田市」「福島市」など、東北地方や九州地方の都市が並びました。
これから暑い季節となりますので、ますますコーヒーチェーン店や喫茶店を利用することが増えそうです。
友達と行くと、ついおしゃべりに夢中になってしまいます。おしゃべりするときはマスクをして、感染対策をしましょうね。
[出典]
※1:マイボイスコム株式会社「コーヒーチェーン店に関する調査」(株式会社 PR TIMES)
※2:総務省統計局「家計調査 2020年<品目分類>1世帯当たり年間の支出金額,購入数量及び平均価格」
※3:総務省統計局家計調査「2019年<品目分類>1世帯当たり年間の支出金額,購入数量及び平均価格」
※4:総務省統計局「家計調査(二人以上の世帯) 品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング(2018年~2020年平均)」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部