更新日: 2021.08.20 その他暮らし

美容室に行く人や使う金額が減少? 1回あたりの費用はどれくらい変わった?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

美容室に行く人や使う金額が減少? 1回あたりの費用はどれくらい変わった?
みなさんは最近美容室に行きましたか? 暑さや感染症対策などで外出を控えている人も少なくないと思います。
 
さて、ここ最近の傾向として、美容室で使う予算やお願いするヘアスタイルなどに変化はあったのでしょうか。まずは株式会社ゲインが発表した調査結果(※1)を見てみましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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ここ最近、美容室に行く人や使う金額が減っているという事実

この調査は、1都3県在住の美容師および一般顧客各計200名を対象に行われたものです。まずは美容師側から見た、客数の変化についてみていきましょう。
 

【コロナ前後で客数にどのような変化がありましたか?(回答者:美容師)】

●減った 59%
●変化はなかった 30%
●増えた 11%

 
およそ6割の人が、減ったと回答しています。逆に増えたと回答した人は1割程度。
 
今まで職場の近くなど自宅から離れた美容室に通っていた人が、テレワークなどで自宅近くの美容室に通うようになったというケースも考えられるので、都心の客数は減り、郊外の客数は増えたということもありえそうです。
 
客数が減っても客単価が上がっていれば影響は少し抑えられそうですが、その辺りはどのようになっているのでしょうか。
 

【コロナ前後で客単価にどのような変化がありましたか?(回答者:美容師)】

●減った 63%
●変化はなかった 24%
●増えた 13%

 
なんと、6割以上の人が客単価が減ったと回答しています。世間の流れとして、「美容室に行く機会が減った」「美容室で使うお金も減った」ということが明らかになりました。
 

費用を抑えたい人が6割超え! 美容室で使うお金は●円以内

では具体的に、美容室でいくらくらい使う人が多いのでしょうか。
 

【コロナ前後で美容室1回あたりの費用はどのように変わりましたか?(回答者:一般顧客)】

<コロナ前>

1位:5000円〜1万円 34%
2位:1万円〜1万5000円 25%
2位:3000円〜5000円 25%
4位:1万5000円以上 9%
5位:3000円以下 7%

 

<コロナ後>

1位:3000円〜5000円 44%
2位:3000円以下 28%
3位:5000円〜1万円 23%
4位:1万円〜1万5000円 3%
5位:1万5000円以上 2%

 
前後を比べると、だいぶ変わっているのがわかります。コロナ前は5000円以上使う人が7割近くだったのに対し、コロナ後は5000円以内に抑えている人が7割以上という結果に。最初に見た美容師側の回答と一致していますね。
 
ちなみに、【依頼するメニューにどのような変化がありましたか?】という項目については、コロナ前は2%しかなかった「カットのみ」という回答が、コロナ後はなんと1位の75%という結果に。
 
今までカラーやパーマなどを楽しんで来た人の多くがカットのみを注文するようになっているのですから、予算が大幅に下がるのも納得です。
 
回答の具体的な理由としては、「費用を抑えたいと考えたから」が1位で62%、「身だしなみを以前よりも意識しなくなったから」が2位で17%。外出を控えるようになり身だしなみがそこまで重要でなくなったことに加え、なにより先行きの不安で出費を抑える傾向が顕著に見られました。
 

美容関連の支出を抑えている人が多い傾向?

最後に、日本トレンドリサーチ(運営会社:株式会社NEXER)による「収入・支出に関するアンケート調査」の結果(※2)を見てみましょう。この調査は全国の男女2300名を対象に行われたものです。
 

【コロナ禍前後の支出の変化について】

●変わらない 59.3%
●減った 26.4%
●増えた 14.3%

 
これを見ると、全体的な支出が減ったという人は26%程度にとどまっています。
 
どのような理由で何に対する支出が減ったかについては、「衣服費や美容費が、在宅勤務になったことにより減った。(40代・女性)」「ファッションや映画鑑賞などの趣味に関わる支出がほとんどなくなりました。(20代・女性)」「化粧品や被服品が外出がない為、買うことがなくなった。(40代・女性)」など、やはりファッションや美容関係の支出を大幅に抑えている人が多い傾向であることが読み取れます。
 
一方で、どのような理由で何に対する支出が増えたかについては、「コロナ対策で、消毒液や医薬品などの支出が増えた。(50代・男性)」「家でご飯を食べる機会が増えたので、食材やおやつ、お酒を購入することが多くなった。(40代・女性)」「自宅で快適に過ごすための家電、スマートスピーカー等を一通り買った。(40代・男性)」と、お家時間を充実させ快適に過ごすためのモノへの支出が増えたことが伺えます。
 
これらの調査結果を踏まえると、支出が増えたものもあれば減ったものもあり、特に美容室代については抑えている人が多いと考えられそうです。
 
心置きなく外出できる日が訪れた際は、美容室ふくむ美容関連の支出がどれくらい増えるのか注目ですね。
 
※1 株式会社ゲイン コロナ禍における美容室の客数と客単価「減少」は半数以上  <ビューティーキャリア>が 顧客ニーズ・美容師の働き方の変化を調査
※2 日本トレンドリサーチ・収入と支出に関する調査
【コロナ禍前後の収入・支出】「変わらない」が最も多いが、3割の方は収入“減”
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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