更新日: 2021.10.07 その他暮らし
コロナで銭湯や温泉施設に行く回数は減った? 増えた? 月別の支出額を調査!
また、ここ数年テレビ・ドラマなどで取り上げられるようになって認知がぐっと上がったサウナについても利用状況を調べてみました。「ととのう」という言葉も、浸透しましたが、ブームは続いているのでしょうか。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
コロナ後の銭湯や温泉の利用は?
総務省統計局の家計調査によると、2人以上世帯で1ヶ月当たりの「温泉・銭湯入浴料」は以下のとおりです。
・2019年 平均 153.1円
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
---|---|---|---|---|---|
164円 | 135円 | 127円 | 146円 | 171円 | 126円 |
7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
129円 | 207円 | 196円 | 129円 | 143円 | 165円 |
・2020年 平均 103.5円
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
---|---|---|---|---|---|
190円 | 140円 | 100円 | 58円 | 42円 | 86円 |
7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
86円 | 107円 | 107円 | 99円 | 123円 | 105円 |
・2021年 (上半期)95.5円
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
---|---|---|---|---|---|
104円 | 90円 | 96円 | 98円 | 82円 | 103円 |
※総務省統計局 「家計調査(家計収支編) 時系列データ(二人以上の世帯)」を基に筆者作成
コロナ以前の銭湯や温泉の利用は?
同じく総務省統計局の2016年~2018年の平均「温泉・銭湯入浴料」が発表されていますので、比較してみましょう。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
---|---|---|---|---|---|
199円 | 159円 | 173円 | 152円 | 165円 | 128円 |
7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
152円 | 193円 | 144円 | 134円 | 150円 | 169円 |
※総務省統計局 「温泉・銭湯入浴料の支出」を基に筆者作成
2016~2018年の平均値は、159.8円でした。
まとめますと、
2016~2018年のお風呂や温泉に支出していた平均額は、159.8円
2019年が、153.1円
2020年が、103.5円
2021年(1~6月)95.5円 という結果でした。
利用料への支出額から、コロナ禍で、銭湯や温泉に払う額は減ったといえそうです。
サウナブームへの影響は?
日本サウナ総研のニュースリリースによると、調査結果は以下のとおりです。
サウナ利用人口:2017年 2878万6667人
2018年 2856万5813人
2019年 2746万9917人
2020年 2824万3683人
2021年 2583万7430人
利用人口については、特にブームの影響は見られません。2017年から2019年まで、緩やかに減少し、2020年に増えたかに思われましたが、2021年は減少しました。調査開始した2017年以来、2021年は、過去最低の利用者数となりました。
サウナの利用頻度によって、階層別にも、利用者人数を調べているそうです。
インターネットで1万人を対象にアンケートを行い、
「年に1回以上、月に1回未満サウナに入る人」=ライトサウナー
「月に1回以上、4回未満サウナに入る人」=ミドルサウナー
「月に4回以上サウナに入る人」=ヘビーサウナー
と分類しています。
その利用者数が全体1万人に占める割合を調べると興味深いことが分かりました。2020年と、2021年の割合の推移です。
ライトサウナーの占める割合 16.9%⇒15.3%
ミドルサウナーの占める割合 6.2%⇒5.5%
ヘビーサウナーの占める割合 3.1%⇒3.1%
コロナ禍でも、根強い愛好家は変わらず足しげくサウナに通っている様子がうかがえました。
同団体では、コロナによるサウナ利用回数への影響についても調査しており、
「はい、サウナに行く回数が減った」と答えたのは、60.6%
「いいえ、サウナに行く回数は変わらない」が、36.9%
「サウナに行く回数が増えた」が、2.5%
という結果でした。やはり、全体的にはコロナの影響で利用頻度が減少したといえそうです。
まとめ
温泉や入浴施設に使う額も、サウナの利用者数も、コロナの影響で減少傾向。ただし、変わらず通っている人もいるもよう。感染対策はしつつも、これから迎える寒い季節、お風呂やサウナを施設で楽しむのもリラックスできますし、良いのではないでしょうか。
出典
総務省統計局 温泉・銭湯入浴料の支出
総務省統計局 家計調査(家計収支編) 時系列データ(二人以上の世帯)
日本サウナ総研 日本のサウナ実態調査2021
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部