更新日: 2021.12.03 子育て

奨学金の申し込みに必要な「児童手当の支払い通知書」を紛失した場合、再発行は可能?

執筆者 : 柘植輝

奨学金の申し込みに必要な「児童手当の支払い通知書」を紛失した場合、再発行は可能?
子どもが進学に当たって奨学金の申請をする際、「児童手当の支払い通知書」の提出を求められることがあります。しかし、いざ必要だと思って探すと、なかなか見つからず紛失していることもあります。
 
もし、児童手当の支払い通知書を紛失してしまった場合、どうすればよいのでしょうか。
柘植輝

執筆者:柘植輝(つげ ひかる)

行政書士
 
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2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。

児童手当の支払い通知書とは

児童手当の支払い通知書とは、毎年6月、10月、2月の児童手当の支払時期に送られてくるA4タイプないしはがきタイプの通知です。
 
これは児童手当の支給決定がされたことを知るためだけでなく、児童手当を受給していることの証明書として利用できる書類でもあるため、届いたら大切に保管しておく必要があります。
 
なお、自治体によっては、児童手当の受給は通帳への記帳で確認できることや省資源化や経費の削減といった観点から支払い通知書が廃止されている自治体もあります。
 

なぜ、奨学金の申請に必要になる?

奨学金の申し込みにおいて、児童手当の支払い通知書が必要となるのは、中学生以下の子がいて児童手当の支払いを受けている世帯になります。
 
中学生以下の子がいないような場合は児童手当の支払い通知書自体が不要となるため、奨学金の申し込み要件をよく読み、必要であるか否か判断するようにしてください。
 
奨学金の支払い通知書に児童手当の支払い通知書が必要な理由は、申請者を扶養する方の状況を把握するためです。奨学金は学生を扶養する方の状況も加味して貸与の決定がなされるため、その状況把握の材料の1つとして支払い通知書が必要になるのです。
 

児童手当の支払い通知書の再発行は可能?

児童手当の支払い通知書は紛失や盗難など、やむを得ない事由によって手元に児童手当の受給証明となるものがない場合に再発行できるとされています。
 
しかし、即日発行とはいかず、数日から1週間前後の時間が必要になります(神奈川県綾瀬市の場合)。再発行の申請は市区町村役場の窓口の他、最近では郵送にて申請できる自治体も多いようです。詳細についてはお住まいの市区町村役場へご相談ください。
 

再発行ができない、間に合わない場合は

自治体によっては既に支払い通知書が廃止されていたり、奨学金の申請に間に合わないという場合があります。
 
そういった場合、児童手当が振り込まれた口座の通帳のコピーないしネットバンキングの履歴を印刷したもので代用できることがあります。具体的な可否やコピーの仕方などは申込先の奨学金の運営先へご相談ください。
 

児童手当の支払い通知書は市区町村役場で再発行可能

児童手当の支払い通知書は再発行が可能であるものの、発行まで数日から1週間程度はかかるため、状況次第では奨学金の申請期限に間に合わない可能性があります。
 
児童手当の支払い通知書は紛失しないよう保管するのが一番ですが、万が一失くしてしまっても落ち着いて再発行の手続きをするか、急ぎの場合は児童手当が支払われた口座の通帳などのコピーで代用するようにしてください。
 
出典
綾瀬市 奨学金の申請の際、児童手当を受給している証明書が必要といわれました。どうすればいいですか?
 
執筆者:柘植輝
行政書士

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