地域で使えるお得な「プレミアム付商品券」。どれくらいお得なの？

プレミアム付商品券という名前は聞いたことがあるものの、具体的にどのようなものなのか、どれくらいお得なのかよく分からない人も多くいるでしょう。
 
本記事ではそのような人々に向けて、プレミアム付商品券の概要や、購入することでどのようなメリットがあったのかなどを紹介します。

プレミアム付商品券とは

プレミアム付商品券は、政府によるプレミアム付商品券事業の実施に伴って、全国の市区町村が発行・販売した特別な商品券です。消費税率を8％から10％へ引き上げることによる消費への影響や地域での消費を下支えすることを目的に、所得が少ない人や乳幼児がいる世帯など、特定の条件をクリアした人のみが購入できるものである点が、この商品券の特徴といえるでしょう。
 
プレミアム付商品券の具体的な購入対象者は、住民税が課税されている人物に扶養されている人や生活保護を受けている人などを除く2019年度住民税非課税の人、もしくは2016年4月2日～2019年9月30日までに誕生した学齢3歳未満の乳幼児がいる世帯です。
 
これらの条件に当てはまる人は一人当たり1セット5,000円分の商品券を4,000円で入手できます。最大5セットまで購入可能なため、2万円で25,000円分の商品を購入できる商品券を手に入れることができ、5000円得することが可能です。
 
ただし、利用できる期限は2019年10月1日～2020年3月31日までの間で、各市区町村が定めた期間となっていたため、プレミアム付商品券を購入した人は、定められた期間のうちに購入金額分を消費しないと使えなくなってしまう制限が設けられている点に注意が必要といえます。
 
また、利用できる店舗は市区町村において公募し、そこで立候補したお店での利用に限られているため、すべてのお店で使用できるわけではない点も特筆すべきでしょう。ただし、該当地域の幅広いお店で使えるような仕組みとしているため、食料品や日用品などを購入する際は、お得に買い物することが可能です。
 
なお、商品券の1枚当たりの額面は500円など、日常での買い物に使いやすいように少額で設定されているため、大きな買い物以外にも、日々の買い物で利用できる点がメリットとして挙げられます。
 

実際の効果について

内閣府が発表しているプレミアム付商品券事業の実績から、引換券送付者数が1,197万円、商品券購入額が2,209億円、商品券利用額が2,200億円であり、購入額対比の利用率は99％であることが分かります。
 
また、2020年3月に実施した、プレミアム付商品券購入対象者を対象としたアンケートによると、商品券の利用による生活への負担軽減・消費の下支えを実感しているかどうかという質問に対しては、「そう思う」と「どちらかといえばそう思う」と回答した人を合計すると約76％にものぼり、半数以上が効果を実感しているという結果が出ているのです。
 
食料品や日用品など、「日常的な買い物に役立った」と回答した人は約90％であり、これらのことからもプレミアム付商品券の発行目的である、増税による消費への影響緩和や地域での消費の下支えが達成できていることが分かるでしょう。商品券1枚当たりの額面についても約72％が「ちょうどよかった」と回答していることから、小口にしたことも消費促進に効果的であったといえます。
 
なお、プレミアム付商品券は紙の方式で実施されましたが、それについても約84％の人が「使いやすかった」と回答していて、購入者がお得に買い物をするためにもプレミアム付商品券は大きな効果を発揮したことが分かるでしょう。
 

プレミアム付商品券はお得に活用できる

プレミアム付商品券は1セット5,000円分の商品券を4,000円で購入でき、一人当たり最大5セット入手することが可能です。1セット当たり1,000円分、お得に買い物できる点が購入メリットといえるでしょう。利用する場合は利用期限や利用店舗に決まりがあるため、その決まりの範囲内で使用しなくてはいけませんが、お得に買い物したい人には適しています。
 
出典
内閣府プレミアム付商品券事業の実績に関する報告書のポイント
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部