国立大学と私立大学の学費の違い。文系や理系4年でいくらかかる?

配信日: 2022.01.25

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国立大学と私立大学の学費の違い。文系や理系4年でいくらかかる?
皆さん、国立大学と私立大学の学費の違いについてご存じでしょうか。子どもを持つ親の立場にある方や受験生の立場にある方などさまざまな方々にとって、学費はとても重要な問題ですよね。
 
そこで以下では、国立大学と私立大学の学費の違いを比較してみました。ぜひ進路選択に役立ててくださいね。
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高橋庸夫

監修:高橋庸夫(たかはし つねお)

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サラリーマン生活24年、その間10回以上の転勤を経験し、全国各所に居住。早期退職後は、新たな知識習得に貪欲に努めるとともに、自らが経験した「サラリーマンの退職、住宅ローン、子育て教育、資産運用」などの実体験をベースとして、個別相談、セミナー講師など精力的に活動。また、マンション管理士として管理組合運営や役員やマンション居住者への支援を実施。妻と長女と犬1匹。

国立大学と私立大学の学費の違い(文系理系を区別しない)

はじめに、文系理系を区別しないで、学費の違いを見てみましょう。まずは、国立大学の学費を見てみます。文部科学省の「国公私立大学の授業料等の推移」によれば、国立大学の学費は、入学金が28万2000円で授業料が1年で53万5800円かかります。大学に4年間通うため、授業料を4倍すると、国立大学に4年間通った場合の学費は合計で242万5200円となります。
 
次に私立大学を見ていきましょう。文部科学省の「私立大学等の令和元年度入学者に係る学生納付金等調査結果について」によれば、入学料が24万8813円、授業料が1年で91万1716円、施設設備費が1年で18万194円かかるという結果になっています。授業料と施設設備費は毎年かかるので、4倍して計算すると、合計で461万6453円かかります。
 
つまり、国立大学と私立大学の学費を比較すると、文系と理系を区別しない場合では、私立の方が219万1253円高くなっていることになります。私立大学の学費は国立大学の約1.9倍ほど。私立大学と国立大学の学費の違いは、文系理系を区別しなくても大きな差があることがわかりますね。
 

国立大学と私立大学の学費の違い(文系と理系を区別する)

では、文系と理系を区別した場合どのくらいの違いが国立大学と私立大学の間で生じるのかを見ていきましょう。まず国立大学は、文系理系で学費が変わらないので、4年間でかかる学費の合計は242万5200円です。
 
次に、私立大学の文系でかかる学費を計算します。文部科学省の「令和元年度 私立大学等入学者に係る初年度学生納付金平均額(定員1人当たり)の調査結果について」によれば、私立大学の文系では、入学料が22万8262円、授業料が79万3513円、施設設備費が15万807円かかるという結果になっています。
 
授業料と施設設備費を4倍して、計算すると、私立大学の文系学部では、合計で400万5542円かかります。国立大学の学費と比べると、158万342円高くなってしまいます。また、私立大学の学費は、国立大学の学費に比べて、約1.7倍ほど高くなっていることがわかります。
 
最後に、私立大学の理系でかかる学費を計算します。同じく文部科学省の調査結果によれば、私立大学の理系では、入学料が25万5566円、授業料が111万6880円、施設設備費が17万7241円かかるという結果になっています。文系の場合と同じように計算すると、私立大学の理系学部では、合計で543万2050円かかるという結果になります。
 
これは、国立大学の学費と比べて、300万6850円高くなっています。また、私立大学の理系学部にかかる学費は、国立大学の学費に対して、約2.2倍ほど高くなっていることがわかります。
 
私立大学の文系理系を区別すると、文系よりも理系の学費のほうが非常に高くなっていることがわかります。医療系の学部があることがその一因と考えられます。
 

国立大学と私立大学の学費の違いを知って、よりよい進路選択をしよう!

以上では、国立大学と私立大学の学費の違いを文系理系を考慮しない場合と文系理系も考慮した場合で比べてみました。確かに、国立大学と私立大学の学費の違いは大きいものとなっていますが、お子さんのやりたいこと、あるいは自分のやりたいことも学費以上に大切なことです。そのため、学費の面だけでなく、大学に行く理由や将来何がしたいのかも考慮した上で、最善の進路選択をしてくださいね。
 
出典
文部科学省「国公私立大学の授業料等の推移」
文部科学省「私立大学等の令和元年度入学者に係る学生納付金等調査結果について」
文部科学省「令和元年度 私立大学等入学者に係る初年度学生納付金平均額(定員1人当たり)の調査結果について」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 
監修:高橋庸夫
ファイナンシャル・プランナー

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