家を建てるのにかかる費用は土地代と建築代だけじゃない! ほかにどんな費用がかかる?
配信日: 2022.06.08
今回は一戸建てを例に、家を買う際にどのような費用がかかるのかをみていきましょう。
執筆者:田久保誠(たくぼ まこと)
田久保誠行政書士事務所代表
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、特定行政書士、認定経営革新等支援機関、宅地建物取引士、2級知的財産管理技能士、著作権相談員
行政書士生活相談センター等の相談員として、相続などの相談業務や会社設立、許認可・補助金申請業務を中心に活動している。「クライアントと同じ目線で一歩先を行く提案」をモットーにしている。
土地代や建築費用だけではない
家を建てる際にまず思い浮かぶ費用は、建設費用と土地代かと思います。
一般的な目安として、建設費用のうち本体の工事費は70~75%、別途工事費が15~20%、そして諸費用が10%程度必要です。土地を購入するのであれば土地代もかかり、その内訳は土地代が約95%、そして諸費用が5%程度必要です。
もし、購入した土地に建物が建っていればその解体費用も「家を建てるための費用」ということになります。これらを表にすると図表1となります。
図表1
「別途工事費」って具体的にどういう費用?
別途工事費に含まれる主な項目は、図表2の工事項目です。もちろん、住宅会社や建設会社によって項目名が異なる場合や、これ以外の項目が出てくるケースもあります。
図表2
これ以外の項目例として、カーテン工事、空調設備工事、照明器具工事などがあります。
「諸経費」って具体的にどういう費用?
諸経費に含まれる主な項目は、土地・建物・ローン別に図表3の項目です。別途工事費と同様に、住宅会社や建設会社によって項目名が変わったり、これ以外の項目が出てきたりすることもあります。
図表3
上記以外で、祭事費(地鎮祭等)などが挙げられます。また、土地の境界が曖昧な場合には、測量費がかかってきます。
本体価格以外の費用も多額になることがある
「別途工事費」や「諸経費」といわれて、「そんな大した額ではないだろう」と思う方もいらっしゃるかもしれません。マンションであれば基本的に工事部分の費用は掛かりませんが、一戸建ての場合、土地によってはさまざまな費用が発生し、予想以上に多額になるケースがあります。
また、建築費用の部分も、昨今のウッドショックによる資材価格の高騰などの影響により、さらに費用がかかる可能性もあります。このような費用が総額でいくらかかるのか、自分はいくらくらい用意できるのかを確かめたうえで、マイホーム探しをすることをお勧めします。
執筆者:田久保誠
田久保誠行政書士事務所代表