「乾杯!」仕事中にお酒を飲んでも大丈夫? ノンアルコールならいいの?
配信日: 2022.06.10
いずれにせよ、自己判断で飲み始めるのは避けたほうが得策です。そこで本記事では、仕事中の飲酒について是非を解説し、ノンアルコールに関する事情も紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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仕事中の飲酒は禁止?
働きながらお酒を飲むこと自体は法律違反ではありません。もちろん、バスやタクシーなどの飲酒運転は違法ですが、それはあくまでも道路交通法によって定められたルールです。
仕事中に飲んで良いのか調べたいなら、会社の就業規則をチェックすることになります。その中で禁止されていれば、規程違反になるので飲んではいけません。
一方、禁止されていなくても、それだけで大丈夫とは判断できないので気を付けましょう。飲酒している従業員を非常識と見なす人も多く、判断力の低下による実務面の弊害なども懸念されるからです。
職場で何かをお祝いする際、お酒で乾杯するようなケースはあるかもしれません。そのような例外を除けば、基本的に仕事中の飲酒は控えたほうが無難です。酔って周囲に迷惑をかけるなど、悪質と見なされた場合は減給などの処罰もありえます。
ノンアルコールなら問題はない?
酒税法を根拠とする場合、就業規則でお酒が禁止されていてもノンアルコールは対象外です。なぜなら、酒類に該当するのはアルコールの濃度が1%以上の飲み物で、ノンアルコールの濃度はそれ以下だからです。
あくまでも清涼飲料水であり、お茶やコーヒーなどと同じ位置づけであるため、仕事中に飲んでも構わないと解釈できます。実際、ノンアルコールが流行し始めたとき、いつでも飲めることをセールスポイントにする風潮がありました。
ただし、就業規則が酒税法に基づいて作られているとは限りません。「ノンアルコール酒」という言葉もあるように、アルコールの濃度にかかわらず、お酒の一種と見なしている可能性もあるのです。そのため、会社に確認しないと判断できないのが実情となっています。
会社で飲むリスクと注意点をチェック
ノンアルコールと聞くと、アルコールの濃度が0%だと思う人もいるでしょう。しかし、実際には1%未満という分類であるため、その範囲内で微量のアルコールを含んでいる商品も販売されています。それをお酒に弱い体質の人が飲んだ場合、業務に支障が出る可能性もゼロではありません。
一方、お酒に強い体質の人でも、極端に飲みすぎると酒気帯びの状態になり、運転できないような事態が起こるケースもあるのです。ノンアルコールの場合でも、これらのリスクが存在することを理解しておく必要があります。
また、ノンアルコールとはいえ、お酒と勘違いされそうなものを飲んでいる時点で、会社の風紀を乱していると判断されるケースもあるでしょう。上司や人事部から指導を受けてしまう可能性もあるため、どうしても飲みたいなら事前に許可を取っておくのが望ましいです。
社会の常識や仕事への影響も大切な判断材料!
会社にもよりますが、基本的に仕事中の飲酒は肯定的に捉えられません。就業規則で禁止されていなくても、社会の常識やモラルを考慮して判断する必要があります。また、ノンアルコールなら大丈夫だろうと楽観的に考えないことも大切です。
飲みたいという自分の欲求よりも、仕事や他の従業員に及ぼす影響を重視して検討しましょう。
出典
警視庁 飲酒運転の罰則等
en Japan 「ノンアルビール」を社内で飲む社員…ありですか?
CHINTAI情報局 【ノンアルコールビールと健康】肝臓に良い?太る?運転はOK?キリンビールさんに聞いてみた
NHK ノンアルコール・ビールでも酔える!?健康志向の「新たなお酒」の魅力
国税庁 3酒税法における酒類の分類及び定義
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部