今年の夏 海外旅行に行くならいくらかかる?
配信日: 2022.07.09
この夏に海外旅行に行く場合、どのくらいお金がかかるのでしょうか。今回は、旅行の相場や必要となる費用についてご紹介します。
※この記事は2022年7月7日時点の情報を基に執筆しています。
執筆者:下中英恵(したなかはなえ)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者
“東京都出身。2008年慶應義塾大学商学部卒業後、三菱UFJメリルリンチPB証券株式会社に入社。
富裕層向け資産運用業務に従事した後、米国ボストンにおいて、ファイナンシャルプランナーとして活動。現在は日本東京において、資産運用・保険・税制等、多様なテーマについて、金融記事の執筆活動を行っています
http://fp.shitanaka.com/”
海外旅行にかかる費用が増加傾向
ロシアによるウクライナ侵攻の影響などにより、最近は世界的に物価が大きく上昇する傾向が見られます。海外旅行に行く場合も、新型コロナウイルスの流行前に比べると費用がかかるようになっています。
例えば、燃料価格の高騰により、航空券のチケット価格は上がっています。また、世界的にインフレの傾向が見られ、海外のホテル代や食事代なども以前より多くかかるでしょう。
クレジットカードの利用限度額や海外旅行に持っていくお金を確認するために、どのくらい費用が必要となるのか事前に下調べをしておいた方が安心です。
ハワイに行くならいくら必要?
実際に今年の夏にハワイに行くとしたら、どのくらいお金がかかるのか、簡単にシミュレーションしてみましょう。
今回は、大手旅行会社JTBが販売しているツアープラン(成田~ホノルル、大人2名、7日間、シェラトン プリンセス カイウラニ ホテル宿泊)を一例とします(※1)。
航空券とホテル代:49万4000円
食事代(昼食と夕食):6万円(1食3000円×昼夕食2食分×5日間×2人分)
簡単に計算すると、航空券とホテル代、レストランでの食事で、合計55万円ほどかかる見積もりとなります。このほかの飲食やお土産の購入、現地での観光に使う分を考えると、さらに費用は増えるでしょう。
例えば食事代を節約するために、現地のスーパーなどでお弁当やお総菜をテークアウトする方もいるかもしれません。しかし、食材の価格も全体的に値上がり傾向にあることも覚えておきましょう。
もしも海外でコロナに感染したら追加費用が必要になる?
久しぶりの海外旅行を楽しみにしている方も多いかもしれませんが、海外で発熱の症状が出たり、新型コロナウイルスに感染してしまった場合は、医療機関への受診など思わぬところでお金がかかります。
例えば現地で病院に行くと、取りあえず実費で医療費を支払わなければならないケースが多いでしょう。PCRの検査費用、診察料、療養費など、全額自費負担となるため、日本で治療を受けるよりも一般的には金額が高くなります。
海外旅行保険に加入しておく方も多いと思いますが、現地では実費で支払い、後から医療費の一部または全部が保険会社から支払われることも多いので、一時的には立て替えが必要です。
また、旅行先の国の決まりにより、一定期間の隔離が必要となる場合や、重症化して現地での療養が長引いてしまう場合なども想定されるため、感染対策には十分に注意する必要があります。
海外旅行へ出発する前には海外旅行保険に加入し、もしコロナに感染してしまった場合、どのような保障が受けられるのか事前に確認しておきましょう。また、必ず外務省のホームページで旅行先の最新の感染状況や、入国・行動の制限措置なども確認しておいてください(※2)。
まとめ
新型コロナウイルスの影響による長い自粛生活で、ストレスがたまっている方も多いかもしれませんが、今年の夏に海外へ旅行する場合は、以前に比べて費用がかかることを覚えておきましょう。
そして海外旅行では、とにかく健康や安全が第一です。新型コロナウイルスの感染リスクを下げるために、しっかりと予防対策を行い、旅行先の最新情報もチェックするようにしてください。
出典
(※1)JTB 海外旅行・海外ダイナミックパッケージ
(※2)外務省 海外安全ホームページ
執筆者:下中英恵
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者