【2022年度 夏のボーナス実態調査】支給額のボリュームゾーンは“10万円から30万円”

配信日: 2022.07.28

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【2022年度 夏のボーナス実態調査】支給額のボリュームゾーンは“10万円から30万円”
会社員にとっての夏といえば、ボーナスに胸を膨らませる時期でしょう。これまで夏のボーナスに期待しながらがんばってきた、という方も少なくないのでは?
 
しかしながら、自分のボーナスだけではなく、ほかの方はどれくらいもらっているのだろうと気になる方もいるはずです。
 
そこで、株式会社フリーウェイジャパンの調査を基に、2022年の夏のボーナスについて分析してみました。
柘植輝

執筆者:柘植輝(つげ ひかる)

行政書士
 
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2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。

中小企業で夏のボーナスが支給される企業の割合はどれくらい?

株式会社フリーウェイジャパンの「2022年度 夏のボーナス実態調査」(調査対象:中小企業/零細企業の従業員279人、ならびに代表取締役114人)によれば、2022年の夏のボーナスについて、「支給の予定あり」または「支給済み」と答えた中小企業経営者は実に全体の43%と、およそ半数近くの中小企業において夏のボーナスが支給される見込みのようです。
 
【図表1】

図表1

 
出典:株式会社フリーウェイジャパン 「2022年度 夏のボーナス実態調査」
 
この数値は、昨年の夏に比べて24.5%も上昇しており、コロナ禍といえども多くの中小企業において、業績が回復してきているであろうことが想定できます。
 
一方で、29.8%の中小企業においては、ボーナスの支給がなしとなっています。ここから、一部企業においてはいまだ経営が苦しく、まだまだ新型コロナウイルスの影響が続いていることが想定できます。
 

夏のボーナスの支給額はどれくらい?

続いて、ボーナスがすでに支給された、または支給されていないが金額は知らされているという従業員に、ボーナスの金額について質問したところ、回答額のボリュームゾーンは10万円~30万円の間となるようです。
 
最も多い回答としては、「20万円~30万円未満」で全体の23.3%、次いで多いのが「10万円~20万円未満」で21.9%となっています。
 
【図表2】

図表2

 
出典:株式会社フリーウェイジャパン 「2022年度 夏のボーナス実態調査」
 
その次は「30万円~40万円未満」、「50万円~60万円未満」がそれぞれ13.7%となっています。それ以降は「60万円~70万円未満」が0%と、ここを境目に高額なボーナスをもらっている方の割合が、極端に少なくなっていきます。
 

みんなはボーナスをどう使っている?

ボーナスが支給された、または支給予定で金額を把握している従業員が回答したボーナスの使い方としては、圧倒的に「預金・貯金」が大多数となっており、実に全体の52.1%となりました。その理由としては、老後資金のためや将来が不安だから、といったようなものでした。
 
【図表3】

図表3

 
出典:株式会社フリーウェイジャパン 「2022年度 夏のボーナス実態調査」
 
昨年において、「預金・貯金」は40.4%であったところ、11.7%も上昇しています。理由としては、新型コロナウイルスのまん延や、メディアで報道される老後不安や物価高などが影響していることが想定されます。
 
また、「趣味・娯楽」に使うという方が2.7%とごくごくわずかであるのに対して、「生活費」にボーナスを充てるという方が13.7%、「借金・ローンなどの返済」に充てる方が9.6%となっています。
 
預金・貯金に回す方が大多数であることを踏まえると、中小企業に勤める会社員の中には日々の生活が苦しいという方も、決して少なくはないことが分かります。
 

ボーナスに納得できている? できていない?

夏のボーナスの金額に「納得している」と回答した方は39.7%、「やや納得している」と回答した方が24.7%と、実に全体の64.4%の方が、意外にもボーナスの金額にある程度は納得しているようです。
 
【図表4】

図表4

 
出典:株式会社フリーウェイジャパン 「2022年度 夏のボーナス実態調査」
 
逆に「納得していない」「あまり納得していない」と回答した方は、それぞれ12.3%となっています。納得できないと考えているのは、全体からみれば24.6%と、納得している方と比べるとさほど多くはないようです。
 

夏のボーナスが支給される方は後悔のない使い道を

この夏、ボーナスが支給される中小企業は43%で、ボリュームゾーンに相当する支給額は、10万円~30万円程度となるようです。
 
この夏、ボーナスが支給されるという方、すでにボーナスが支給されたという方は、これを機にボーナスの使い方について、もう一度考えてみてはいかがでしょうか。
 

出典

株式会社フリーウェイジャパン 2022年度 夏のボーナス実態調査
 
執筆者:柘植輝
行政書士

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