【帰省したらネット圏外！】「実家にネット回線」がない人は約2割!?実際「通信費」にいくら払ってるの？

自宅でインターネットを利用する際は、携帯会社の回線ではなくネット回線を利用したほうが通信環境は安定する傾向があります。ネット回線と併用することで、携帯の通信容量を節約することもできるので、料金的にもお得です。ただ、自宅にはあっても、実家にはネット回線がないという人もいるでしょう。
 
では、実際のところ「実家にネット回線」がない人はどのくらいいるのでしょうか。今回は、通信環境に関して調べてみます。

実家に住んでいないと割合が高い！ 実家にネット回線がない人はどれくらい？

株式会社WACARU NETが10代から60代の男女758名に実施したネット環境に関するアンケートによれば、現在、実家に住んでいないという人の中で、実家にネット回線（Wi-Fi）がない人の割合は全体の23.1％でした。
 
一方、実家住まいで実家にネット回線がない人は2.0%、また自宅にネット回線を引いていない人の割合は6.6%という結果が出ています。このように、実家にネット回線があるかどうかは、実家住まいかどうかで大きく変わるようです。
 

世帯主の年齢層が高いほどネット回線がない人の割合は増える

実家にネット回線がない人を年代別に見ると、世帯主の年齢層が上がるほどネット回線を引いていないことが分かります。実家の世帯主が40代の場合、「ネット環境なし」の割合は5.9％に過ぎませんが、世帯主の年齢が70代だと18.6%、80代では40.8％まで上昇します。年齢層が高いほどネットリテラシーは低下する傾向にあるので、その傾向が実家のネット回線の有無にも色濃く反映されているようです。
 
実家にネット回線があるかどうかは、通信環境の満足度に与える影響も小さくありません。特に、自宅にはネット回線があるにもかかわらず、実家にはネット回線がない場合、通信環境の満足度は低下する傾向があります。
 
実家に住んでいない人を対象にしたアンケートでは、実家にネット環境がないことの不満として「格安スマホは田舎ではつながらない」「Wi-Fiがないとパケット通信が余計にかかる」といった意見が挙げられています。
 

月々の通信費はどれくらいかかっている？

 
総務省統計局が公表している統計データ「家計調査」によれば、総世帯が毎月支払う情報通信関係費の平均は2021年のデータで1万4430円です。世帯主の年齢別に見ると、年齢が29歳以下の場合は1万173円、30～39歳が1万3396円、40～49歳が1万8010円、50～59歳が1万9080円、60～69歳が1万5964円、70歳以上が1万809円です。
 
また、世帯人員別の情報通信関係費では、世帯人員が1人だと9770円、世帯人員2人で1万4386円、3人が1万7756円、4人だと1万9885円、5人で2万1474円、6人以上になると2万3630円です。世帯人数が増えるほど通信費は上がる一方で、世帯人数の多い家庭ほど1人当たりの情報通信関係費は割安になります。
 
自宅にネット回線を引いていれば、単身世帯より2人以上の世帯のほうが家族で回線を共有できるので、1人当たりが支払う通信費も分散され、結果として割安になるというわけです。
 

実家のネット回線の有無は帰省時の通信費に影響あり

普段実家に住んでいないのであれば、実家のネット回線の有無は、日常的な通信環境にはあまり影響を与えないかもしれません。しかし、実家に帰省した際は、ネット回線がないと人によってはかなり不便な思いをするようです。
 
特に単身世帯は1人当たりの通信コストも高い傾向にあるので、帰省時はなるべく抑えたいところです。帰省時に通信コストを節約するためには、実家にネット環境を導入してもらうか、ポケットWi-Fiなどを活用する必要があるでしょう。
 

出典

株式会社WACARU NET 実家・自宅にWiFiがない割合・ネット環境満足度に関する調査レポート
総務省統計局 家計調査 表番号4（世帯人員・世帯主の年齢階級別）
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部