片づけの美学㉑ トイレの片づけを制する

配信日: 2018.04.15 更新日: 2019.01.10

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片づけの美学㉑ トイレの片づけを制する
「トイレは家を写す鏡」こんな言葉を耳にしたことはありませんか? 私は学校の先生やテレビから何度か聞いたように思います。
 
トイレをきれいに保てる家族は、気持ちに余裕があり、家族同士も気配りができているという意味なのかなと考えています。
 
トイレは、気持ちよく使えるに越したことはありません。今回はきれいなトイレを保ちやすくするための、片づけについて考えてみましょう。
 
奥野愉加子

Text:奥野愉加子(おくの ゆかこ)

美学のある暮らし 代表

整理収納アドバイザー認定講師。(photo:キャラバンサライ)
奈良生まれ。大学では生活環境学部にて建築やインテリアを学び、英国インターンや建築設計会社勤務を経て、2011年より愛知県で結婚生活をスタート。長男出産後、夫の赴任で2年間のドイツ生活を経験。帰国後の現在は建築家デザインの家で暮らす、5歳と2歳の男児の母。子育てがひと段落したら、建築や暮らしに関連するような仕事をしたいと考え、「一般社団法人ハウスキーピング協会」の整理収納アドバイザーの資格を取得。認定講師として資格取得のための講座を定期的に主催している。

<美学のある暮らし>

https://www.bigakurashi.jp

それぞれのおうちトイレを考える

皆さんの自宅のトイレの間取りを見比べると、実は大きな違いはないはずです。コンパクトな空間に便器が1つ、手洗いは室内かドアの外、収納は洗面下か便器の上側に棚。
 
リビングやキッチンは千差万別でしょうが、余程の豪邸以外は、どのおうちも似たような造りのトイレになっていると思います。
 
では、きれいなトイレとそうでないトイレ、差が出てくるのはどこが違うのでしょう。
 

トイレに置くモノ

トイレのきれいに差が出るのは、「掃除がしやすい環境かどうか」です。掃除をするのがおっくうになるような環境では、気持ちがよそに行ってしまいます。
 
そのためには、第一にトイレの床にモノは置かない。トイレの汚れは想像以上に広範囲です。衛生面も考慮して、不必要なモノは置かないようにしましょう。
 
最近のトイレは洗浄機能や汚れ防止機能が優れているので、私はトイレブラシも置いていません。
 
そして第二に、掃除を楽にするための掃除グッズ選びが大切だということです。今は液体をかけて5分後に流せばいいだけの洗剤や、流せる拭き掃除のシート、流せるトイレブラシなど、気軽に掃除ができるグッズがたくさんありますね。
 
それらを活用することで、ちょっとしたすきま時間でらくらく掃除ができます。
 
私が子どものころ、母が意気込んでトイレ掃除を大仕事のようにやっていたのが印象的だったので、掃除を楽にすることが優先事項になっています。不必要なモノがなくて、便利な掃除グッズがあれば、きっと掃除をしよう! という前向きな気持ちになるはずです。
 

トイレの収納

トイレの収納に、トイレットペーパーのパックが入るほどの大きさがあるのであれば、ぜひトイレ内完結を目指してみましょう。
 
私は、トイレで使うモノはすべてトイレ内の収納に収まるようにしています。内容は、使いかけのトイレットペーパー1パック、掃除グッズ4種類(ストックはなし)、女性衛生用品、子どものオムツ数枚です。
 
なくなる直前に新しいモノを買えばいいので、ストックはしていません。
 
トイレ用品のストックが、ほかの収納にはみ出している場合、モノの管理が難しくなります。モノの数をよく覚えていないので、安かった! という理由で買ってしまったり、もうないかもと不安になって増えていきます。
 
自分がいくつあると安心できるのかを知ることは、ストック量のコントロールに必要なことです。
 
私は「例え消耗品がなくて困ったとしても、何かを代用すればいいや」と思っているので、ストックを持たないのです。皆さんも、自分の気持ちに聞いてみてくださいね。
 

まとめ

意を決しての掃除は、疲れます。気楽に手軽にきれいなトイレを保っていきましょう! きれいだと気持ちがいいですもんね。
 
Text:奥野 愉加子(おくの ゆかこ)
美学のある暮らし 代表、 整理収納アドバイザー認定講師。

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