更新日: 2022.08.25 その他暮らし

【実録】コロナ陽性で出張先(タイ)から帰国できない…! 現地の宿泊費は自腹?それとも会社持ち?

【実録】コロナ陽性で出張先(タイ)から帰国できない…! 現地の宿泊費は自腹?それとも会社持ち?
海外へ出張し、帰国前の検査でコロナ陽性……! 現在は陰性になるまで日本に帰国できません。しかしそんな場合、現地の宿泊費はどうなるのでしょうか?
 
出張先のタイで陽性になり、現地に滞在中のDさんへ緊急取材しました。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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病院から連絡がないので、陰性だと思っていた

現在、タイから日本へ戻る場合には空港で「出国前72時間以内の検査証明書」の提示が必須となっています。そこでDさんは、帰国の2日前にタイの病院でPCR検査を受けることにしました。
 
「タイ語はしゃべれないので、現地スタッフに一緒に来てもらいました。両鼻とのどに綿棒を入れて検査されます。『もしコロナで陽性が出たら後日連絡します』と医者に言われていたので、その日は会社に戻って通常通り仕事をしました」
 
Dさんは、帰国予定日の前日になっても連絡がこないので陰性だと思っていたそうです。
 
帰国の当日は、検査証明書をタイのスタッフが取りに行ってくれました。日本へ帰るつもりでホテルをチェックアウトすると、電話が鳴ったそうです。
 
「電話はタイのスタッフからでした。『結果は陽性です!』そう言われて驚きました。全くの無症状なのになぜ、と信じられませんでした。それに書類で知らされたこともあって、実感が全く湧きません」
 
Dさんはあわててホテルに戻ったそうです。隔離期間は10日間なので、まずは10日分の部屋をおさえました。
 
「運よく同じホテルの部屋をおさえることができました。でも、これから退屈な10日間が始まるのかと思うと、憂鬱でした」
 
ホテルは日本円で1泊約6000円。しかし宿泊費の心配はなかったそうです。上司に聞いたところ、宿泊費は会社の保険からおりるということでした(※)。
 
「もし会社が保険に入ってなかったら……、そしてこれがタイではなくアメリカなど物価の高い国だったらと考えるとおそろしいです」
 
※ 加入している保険プランによって異なります。
 

現在は、日本時間に合わせてホテルでリモートワーク中

「陽性が出ると帰国できないのは知っていたので、タイでは一度も遊びに行ってません。ホテルと会社を往復するだけの生活なのに、どこでかかったのかと疑問です……」
 
Dさんは現在も症状があらわれていないため、ホテルで仕事を続けています。日本との時差は約2時間。22時に就寝し、翌朝の6時に起床するという生活を送っているそうです。本社に合わせて、毎朝7時にPCを起動し、出勤する日々。
 
「こっちで7時に出社すると、日本では9時です。でも、PCの時間は日本時間のままなので、仕事をしていると『あれ、もうこんな時間なの!』と驚いてしまうことがあります。仕事で特に不便を感じることはありませんね。22時就寝、6時起床の生活にも慣れてきました」
 
Dさんの再検査日は12日後。もしまた陽性が出たら……と考えると、不安だといいます。同じ会社の同僚や上司は、そんなDさんを気遣って定期的にオンライン飲みを開催してくれているそうです。
 

引きこもり生活は退屈……。でも、ホテルの住み心地は快適!

Dさんは宿泊中のホテルの写真を送ってくれました。おしゃれな内装の部屋からはバンコクの夜景が見えます。そしてスーパーで買いだめした食料の写真も。
 
「日本に帰れないとわかった日、上司がスーパーマーケットに行って大量の食料を買ってきてくれました。タイ語で何を書いているのかわからないので、Googleのアプリをつかって、調べて買ってくれたそうです。現地のヨーグルト(?)みたいなものはココナツっぽい味がして、口に合いませんでした。でも、インスタント麺はどれもおいしくて食べ飽きません」
 
広々とした部屋にはダイニングキッチンもついていて、毎日ここで調理をしているそうです。日本にいる彼女に、ホテルでの生活を報告しているといいます。
 
「つくったインスタント麺の写真を送ったら、『もっと野菜食え』って言われました。なので今は野菜をたくさん入れて食べるようにしています」
 
隔離生活は退屈なので、そろそろ日本へ帰りたいとDさんは言います。しかしホテルでの生活自体は快適とのこと。
 
「部屋も広いし、キッチンもついているので、不便に感じることはありません。テレビも日本の番組が映ります。強いて言えば、水が茶色く濁っていて飲めません。10リットルあった水もすぐになくなってしまいました」
 
Dさんの再検査はもうすぐ。無事に日本へ帰国できることを祈っています。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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