更新日: 2022.09.27 子育て

子どもはお金についてどう考えている? 最新版・10代の金銭感覚の実態調査

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

子どもはお金についてどう考えている? 最新版・10代の金銭感覚の実態調査
お金についての考え方は人それぞれ。特に世代が変わると捉え方もガラっと変わることもありますよね。それではいったい、イマドキの10代はどのような金銭感覚を持ち合わせているのでしょうか。
 
15歳~19歳の学生を対象に行われた、「10代の金銭感覚についての意識調査2022」(SMBC コンシューマーファイナンス調べ)をチェックしてみましょう。
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10代のお小遣いはいくら? 気になるバイト代の平均は

自分の子どもにお小遣いをいくら渡せばいいのか、親としては悩んでしまうもの。それぞれ家庭で収入も違いますし、リアルな金額の話となると人に相談しづらい……なんてこともありますよね。
 
この調査によると、高校生が家族からもらっているお小遣いの平均は約4400円。大学生等(短大、専門、予備校生を含む)の平均は約1万円でした。家賃はもちろん基本的な食費や光熱費、スマホ料金などすべての生活費は親持ちと考えると、1ヶ月でこれくらいお小遣いをもらえれば特に不自由なく過ごせそうな気もしますね。
 
また、10代がお小遣いを増やす手段としてはアルバイトが主流といえるでしょう。
 
ひと月あたりのバイト代の平均は、高校生で7000円弱、大学生等で約3万2000円でした。高校生と大学生では、かなり大きな開きがありますね。人によりさまざまですが、やはり大学生のほうがアルバイトに費やせる時間が多いということになりそうです。
 

10代はひと月でいくら消費している? 買っているのはコスパがいいモノ

お小遣いやバイト代などである程度の収入を得ている10代。親としては、いったいどのようなことに使っているのか気になりますよね。
 
ひと月あたりの消費を見てみると、高校生の平均は約5800円、大学生等の平均は約2万3000円でした。先ほどのお小遣いとバイト代を考えると、やはりバイト代あっての消費額ということがわかります。
 
具体的に何に使っているかというと、トップ5 (複数回答) は以下のような内容になりました。
 

1位:コスパがいいもの 43.5%
2位:自分らしいもの 43.0%
3位:一目惚れしたもの 37.5%
4位:長く使い続けられるもの 36.0%
5位:とにかく安いもの 26.5%

 
イマドキの10代は、ただ安いだけでなく、流行りモノというわけでもなく、「コスパがよくかつ自分らしいモノ」にお金を使っているようですね。周りに流されずに自分らしいモノを選ぶということは、実は意外に難しかったりするもの。それを10代のころから意識しているというのは、少し頼もしくもあります。
 
将来何か大きい買い物をするときも、「これは本当に自分に必要か」「周りに流されていないか」と一歩立ち止まって考えられる大人でいてほしいですね。
 

成人年齢引き下げ! 親の同意なしでしたいこととは?

今年の4月から、成人年齢が20歳から18歳に引き下げられました。これにより投票権を得たり、親の同意なしでクレジットカードがつくれたり、同じく親の同意なしでローンを組んだりできるように。18歳でクレジットカードやローンはまだ早いのでは……? と不安になる親世代も多そうですが、当の10代(18歳未満)はどう感じているのでしょうか。
 
4人に1人は、18歳になったら親の同意なしで一人暮らしの部屋を借りたいと回答(26.8%)。ほぼ同率で、親の同意なしでクレジットカードをつくりたいという回答も目立ちました(25.7%)。そして5人に1人は、親の同意なしで携帯電話を契約したいと回答しています(22.2%)。
 
確かに18歳くらいの年齢を考えると、何かをするのにいちいち親の同意が必要というのは少し面倒に感じるのかもしれません。それでも、部屋を借りるなどには相応の金額が必要ですから、ここは保護者と相談して決めてもいいのでは……? と思ってしまいますよね。
 
ただ、家庭環境もさまざまですから、18歳で成人したと同時に独り立ちしたいと考えている10代も少なからずいるでしょう。そういった人たちにとって、成人年齢の引き下げはとても意義のあることなのではないでしょうか。
 
ちなみに、親の同意なしでローンを組みたいと答えたのは約6%。大人でもローンには慎重になりますから、10代にも「ローンは気軽に手を出すものではない」という認識があるのでしょうか。
 
実際に、18歳になってから親の同意なしでクレジットカードをつくったという人は2割弱。親の同意なしで部屋を借りたという人は約5%でした。クレジットカードは、その利便性から持つ人が多いということがわかります。いっぽうで、親の同意なしで部屋を借りたという人はかなりの少数派に。実際そのときが来てみると、慎重になる人が多いのかもしれませんね。
 
子どもが成人するときまでに、家庭である程度のマネー教育はしておきたいもの。日頃からお金の大切さを教えたり、お金の使い方に迷ったときにすぐ相談できるような環境をつくったりして、子どもがお金のトラブルに巻き込まれないようフォローしたいものですね。
 

出典

SMBCコンシューマーファイナンス株式会社 10代の金銭感覚についての意識調査2022

 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

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