更新日: 2019.01.11 その他暮らし
国内旅行行くなら知らないと損!福岡、札幌、仙台…地方主要都市のお得な地下鉄きっぷ
居住者に限らず、旅行や出張で行った人も移動手段としてとても便利ですが、できることなら少しでも節約して乗りたいものです。各地下鉄のお得な1日乗車券を調べてみました。
Text:松浦建二(まつうら けんじ)
CFP(R)認定者
1級ファイナンシャル・プランニング技能士
1990年青山学院大学卒。大手住宅メーカーから外資系生命保険会社に転職し、個人の生命保険を活用したリスク対策や資産形成、相続対策、法人の税対策、事業保障対策等のコンサルティング営業を経験。2002年からファイナンシャルプランナーとして主に個人のライフプラン、生命保険設計、住宅購入総合サポート等の相談業務を行っている他、FPに関する講演や執筆等も行っている。青山学院大学非常勤講師。
http://www.ifp.cc/
福岡はファミリー向けの「ファミちかきっぷ」が超お得!
福岡の地下鉄(福岡市交通局)にも1日乗車券があり、大人620円、小児310円で利用できます。博多と天神を2往復(片道大人200円)するだけで元は十分とれますが、福岡の地下鉄には、ほかにはない超お得なきっぷがあります。
それは、1000円で家族が1日乗り放題になる「ファミちかきっぷ」です。対象となるのは小児または幼児がいる家族で、大人は2名まで有効です。
幼児(1歳以上6歳未満)は大人と一緒ならもともと無料なので、大人2人と小学生が対象といえます。筆者家族は大人2人、小学生2人なので、実際に利用したことがあります。
筆者の例では1日で、福岡空港 → 博多 → 中洲川端 → 博多、と移動しました。この場合、切符を買って移動した場合は下記のとおりです。
1. 福岡空港 → 博多 大人260円小児130円
2. 博多 → 中洲川端 大人200円小児100円
3. 中洲川端 → 博多 大人200円小児100円
家族4人合計で1980円(大人1人660円×2人、小児1人330円×2人)です。これが1000円で済んだので、知っていて良かったと思いました。
筆者の場合は僅か6.7キロしか移動していませんが、例えば福岡空港から姪浜(空港線の終点)まで4人で移動すると、片道だけで1000円(大人330円、小児170円)します。子どもと一緒の場合は、使い方しだいで何千円もお得になりそうです。
札幌は土日の乗車が狙い目!
札幌の地下鉄(札幌市交通局)にも1日乗車券があり、福岡より少し高い大人830円、小児420円で利用できます。
こちらも実際に利用したことがあり、筆者の場合は1日で、新さっぽろ → 西11丁目 → 真駒内 → 南郷13丁目 → 西11丁目、と移動しました。この場合、切符を買って移動した場合は下記のとおりです。
1. 新さっぽろ → 西11丁目 大人320円
2. 西11丁目 → 真駒内 大人290円
3. 真駒内 → 南郷13丁目 大人350円
4. 南郷13丁目 → 西11丁目 大人290円
合計すると1250円なので、420円も節約できました。さらに土日祝日や年末年始限定で「ドニチカキップ」があります。地下鉄に1日乗り放題なのは同じですが大人520円、小児260円と格安です。
こちらも1日で実際に、西11丁目 → 宮の沢 → 南郷7丁目 → 福住 → 西11丁目 → 中島公園 → さっぽろ → 中島公園のように移動しました。この場合、切符を買って移動した場合の運賃は下記のとおりです。
1. 西11丁目 → 宮の沢 大人290円
2. 宮の沢 → 南郷7丁目 大人320円
3. 南郷7丁目 → 福住 大人320円
4. 福住 → 西11丁目 大人290円
5. 西11丁目 → 中島公園 大人200円
6. 中島公園 → さっぽろ 大人200円
7. さっぽろ → 中島公園 大人200円
合計で1820円にもなります。これが520円で済み1300円も節約できました。筆者の場合、移動し過ぎかもしれませんが、この切符があることを事前に知っていたことで、より充実した札幌滞在になったことは間違いないです。
京都や名古屋、仙台もお得な1日乗車券がある
同様の地下鉄1日乗車券は、ほかの市の地下鉄にもあります。
・仙台市交通局
地下鉄1日乗車券 大人840円、小児420円(土日休日用は大人620円、小児310円)
・名古屋市交通局
地下鉄全線一日乗車券 大人740円、小児370円
ドニチエコきっぷ 大人600円、小児300円
※毎月8日や土日等に市バス・地下鉄全線で利用可能
・京都市交通局
地下鉄1日券 大人600円、小児300円
・大阪市交通局(Osaka Metro)
1日乗車券「エンジョイエコカード」 大人800円(土日祝600円)、小児300円
※Osaka Metroと大阪シティバスが全線1日乗り放題
交通費を節約するには、その方法を知らなければなりません。そして実行するのにひと手間かかるかもしれません。その努力をすることで節約できた喜びが得られ、手元には得したお金が残ります。
交通費を節約する方法はほかにもいろいろあります。住んでいないとわからない情報や、乗り物好きの人しか知らない情報もあるはずです。お得な情報を求めて、情報誌やネットでいろいろ調べてみてはいかがでしょうか。
Text:松浦 建二(まつうら けんじ)
CFP(R)認定者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士