更新日: 2021.04.30 その他暮らし

海外留学のための教育資金。国によって変わる事情や留学資金

海外留学のための教育資金。国によって変わる事情や留学資金
このところ、日本に訪れる外国人観光者の話題が目立ちますが、日本人の海外への留学渡航者数も増加しているようです。
海外留学といっても様々ですが、海外で、語学、仕事や趣味などの専門分野のレベルアップや、卒業及び学位取得を目指しながら、海外の分野や習慣などを学ぶ行程を広い意味で“海外留学”と呼んでいます。
その形態としては、ホームスティ、語学留学(長期・短期)、趣味などを深める自己投資型の留学、ワーキングホリデー、インターンシップ、正規小中等教育(小学/中学/高校)、正規高等教育(短大/大学/大学院)、専門分野やキャリアアップ留学やボランティア活動等があり、目的に応じて渡航先や期間など留学プランが異なり、必要になる資金計画も変わってきます。さらに、その準備資金や滞在中の生活費等は、現地の景況や為替レートによる影響を受けます。
まずは、海外留学の渡航先を考える上で、主要留学国の特徴や、準備する教育資金の目安をご紹介します。
尾上好美

執筆者:尾上好美(おうえ よしみ)

アルファプランナーズ代表

1級ファイナンシャル・プランニング技能士
CFP(R)認定者
2級キャリア・コンサルティング技能士
大学卒業後、IT関連企業で、技術支援、マーケティング職等の業務に約12年間従事した後、子育てを経て、CFP®として独立。現在、ファイナンシャルプランナーとキャリアコンサルタントを兼業し、仕事(キャリア)と資産運用に関する相談業務、講師、執筆を行っている。住宅相談、教育資金に関する相談、リタイアメントプラン、相続など、子育て世代から中高年世代からの個人相談に数多く対応。「後悔のない選択ができた」と感じてもらえるような支援やサービスの提供を志している。

日本人に人気のある主な留学渡航先の特徴

一般的に、日本人の留学渡航先は、学生を対象とする英語習得を目的とするものが多いため、アメリカ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドといった英語圏が人気です。しかし、学生だけでなく、社会人、親子留学、シニア留学等、留学する方の幅が広がったことにより、様々なニーズや目的に応じて、北欧、欧州、韓国や中国等英語圏外での語学留学、マレーシアやシンガポール等多国籍文化圏でグローバルスキルを培うなど、バラエティに富んだ内容が増えています。
日本人に人気の主要留学先の特徴を比較した表は、次の通りです。

図4-3主要留学国基礎知識

その中から、英語圏に限定して、教育費用を比較してみました。現地の物価や為替レートの影響、プログラムの内容等に影響を受けますが、留学渡航先の選択をする際の参考や準備する教育資金の目安にしてください。

留学費用は、教育資金の一部として準備する心構えが大切です。留学は渡航国への投資という一面を忘れず、留学渡航先を決めたら、その国の通貨を含めた資産運用をスタートされることをお薦めします。

学生の海外留学を支援する制度もいろいろ

留学費用の補充については、学生の海外留学を支援する制度が充実してきています。状況に応じて活用を検討してみてはいかがでしょうか?
2014年からスタートした海外留学支援制度「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」は、官民協働事業の一つで、2020年までの7年間で約1万人の高校生、大学生に給付型奨学金を支給し、派遣留学生として送り出す計画です。

■ 「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」
http://www.tobitate.mext.go.jp/hs/index.html

■ 「日本学生支援機構 海外留学奨学金(貸与型)」
http://www.jasso.go.jp/shogakukin/moshikomi/kaigai/index.html

また、次のサイトでは、民間や地方自治体による海外留学奨学金の情報を検索できます。
■ 海外留学奨学金検索サイト
https://ryugaku-shogakukin.jasso.go.jp/

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