ネットバンキングを悪用!? 高齢の親族が「還付金詐欺」に遭ったらどうすればいい?
配信日: 2022.12.14
そこで「自分や高齢の親族がネットバンキングを悪用した還付金詐欺被害に遭わないだろうか」と気にする人も多いのではないでしょうか。実際のところ知らない個人ではなく、市区町村役所や金融機関の職員を名乗る相手からかかってきた電話なら、詐欺と疑わない人もいることでしょう。
本記事では、ネットバンキングを悪用した還付金詐欺被害について詳しく解説します。その他に、還付金詐欺に遭わないための対策もまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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ネットバンキングを悪用した還付金詐欺が多発している
振り込め詐欺のように現金を振り込ませるのではなく、次のようにネットバンキングを悪用した還付金詐欺が多発しています。
1.市区町村役所や税務署、金融機関職員などをかたり「還付金があります」と電話をかけてくる
2.還付金の受け取り先として、金融機関情報(口座番号、キャッシュカードの暗証番号など)を聞かれる
3.ネットバンキングの契約
※還付金の受け取りにはネットバンキングの申し込みが必要と伝えて新規契約させる
※すでにインターネットバンキングを契約済みの場合は、ログインに必要な情報(ログインIDなど)や口座番号、パスワードなどを聞かれる
4.ネットバンキングで預金が他の不正な口座へ振り込まれる
「還付金を受け取れる」と伝えるのが還付金詐欺の最大の特徴といえるでしょう。受け取れる還付金の一例は次のとおりです。
●医療費の過払い分
●税金の過払い分
●保険料の還付
●年金未払い分の還付
「今日中に手続きをしないと還付金を受け取れない」というように、期限を提示し相手に冷静な判断をさせない、考える時間を与えないのが詐欺の典型的なパターンです。時間制限があることを伝えて、急いで行動しないといけない状況に導きます。
還付金詐欺に遭わないための対策
「還付金を受け取れる」という内容の電話がかかってきても、すぐに応じてはいけません。重大な詐欺被害に遭わないためにも、次の対策を取り入れるようにしてください。
●口座番号およびキャッシュカードの暗証番号を絶対に教えない
●金融機関や警察へ連絡する
●不審な点を感じたら誰かに相談をする
還付金詐欺の被害に備えて、家族同士で話し合ったり決め事を設けたりするのも有効です。自己判断で行動してしまうのは、リスクの高い行為であることを認識しておきましょう。
口座番号およびキャッシュカードの暗証番号を絶対に教えない
還付金の受け取りに取引金融機関の口座番号やキャッシュカードの暗証番号、ネットバンキングのログインIDなどが必要といわれても、絶対に教えないでください。市役所や税務署などの公的機関、金融機関などが個別に電話をかけて、顧客の重要情報を確認することはありません。
お金を受け取れるといった内容の電話は詐欺の可能性が高いです。すぐに電話を切って、金融機関や警察、親族などに相談しましょう。
金融機関や警察へ連絡する
口座番号やキャッシュカードの暗証番号、ネットバンキングのログインIDを確認する電話がかかってきた、情報を伝えてしまった場合、金融機関や警察まで連絡・相談してください。また、自治体の消費生活センターで還付金詐欺に該当するかどうかを確認してもいいでしょう。
金融機関では、状況を伝えた後にネットバンキングの利用停止などの適切な手続きを進めてもらえます。
不審な点を感じたら誰かに相談をする
還付金詐欺は相手をあせらせて、冷静に判断する時間を与えようとしません。しかし、そのまますぐに行動するのではなく、親族などの冷静な判断ができる人に相談してください。詐欺であることを指摘してもらえる可能性が高いです。
また、かかってきた電話の内容に不自然さを感じたら、相手の氏名や所属する課、電話番号などを聞き出し、情報にうそがないかを調べましょう。
「お金が返ってくる」は詐欺の可能性が高い
ネットバンキングを悪用した還付金詐欺では、還付金を受け取れると電話をかけて相手をだまします。金融機関の口座番号やキャッシュカードの暗証番号、ネットバンキングのログインIDといった情報を教えてしまった場合、口座残高を不正に移動させられるリスクが高いです。
何も知らなかったがために詐欺被害に遭って、大切なお金を失うことは避けたいところです。普段から還付金詐欺に関する理解を深めて、適切な対応ができるようにしてください。
出典
独立行政法人国民生活センター ネットバンキングを悪用した還付金詐欺に注意
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部