更新日: 2019.01.09 その他暮らし
初めてのお給料はみんなどんなことに使っている?新社会人の初任給の使い道トップ10とは
学生時代にアルバイトしていた方も多いと思いますが、社会人として入るお給料は一味違いますよね。
初めて入ったお給料の使い道は人それぞれですが、最初のお金の使い方によって今後の貯蓄や使い方にも影響が出てきます。新社会人のみなさんが初任給をどのようなことに使ったのか見ていきましょう。
Text:川添典子(かわぞえ のりこ)
ファイナンシャルプランナー2級
住宅ローンアドバイザー
明治学院大学英文科卒業後、大手ハウスメーカー就職。
住宅販売の営業職として、顧客開拓、住まいづくりの提案、資金計画相談、販売後のアフターフォローを担当。
仕事を通して、お客様の一番の関心事と不安はお金に関する事だと感じ、ファイナンシャルプランナー2級と住宅ローンアドバイザーの資格を取得。
ハウスメーカーを退職後、暮らしに役立つライターとして、お金に関する知識や情報を提供しています。
目次
使い道は人それぞれ!初任給はどんなことに使う?
初任給はどれくらいもらえる?まず、初任給はどのくらいもらえるのでしょうか?厚生労働省の調べによると、以下の通りです。
【男女計】
大学院修士課程修了 23万3400円
大学卒 20万6100円
高専・短大卒 17万9200円
高校卒 16万2100円
さらに男女別で見ていくと、
【男性】
大学院修士課程修了 23万3600円
大学卒 20万7800円
高専・短大卒 18万0600円
高校卒 16万4200円
【女性】
大学院修士課程修了 23万2400円
大学卒 20万4100円
高専・短大卒 17万8400円
高校卒 15万8400円
だいたい20万前後が初任給の金額となっています。(厚生労働省 平成29年 賃金構造基本統計調査(初任給)の概況)
http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/17/dl/02.pdf
初任給の手元に残る金額は?
お給料をもらっても忘れてはいけないのが税金です。初任給に対して、どのくらいお給料が残るのでしょうか。
【お給料から引かれていくもの】
・雇用保険料
・健康保険料
・厚生年金保険料
・所得税
・住民税
その引いた分に対し残った金額が「手取り」のお給料です。人によっては他にも引かれるものもあります。ただ、住民税は初任給からは引かれません。社会人2年目から課税されます。
ですから、社会人1年目の手取りは多くなります。1年目と2年目でお給料が変わらない場合、2年目から手元に残るお給料が低くなってしまうので、気をつけましょう。
初任給での使い道はさまざま!
ソニー生命の意識調査によると、新社会人の初任給の使い道トップ10は以下になります。
⒈ 貯蓄に回す
⒉ 生活費(食費など)に充てる
⒊ 親への贈り物を買う
⒋ 自分にちょっと良い物を買う
⒌ 親をご馳走につれていく
⒍ 新生活で必要なものを買う
⒎ 友人と飲み会・食事会を楽しむ
⒏ 美容・ファッションに使う
⒐ 仕事で使うものを買う
⒑ ローンの返済に回す
なんと、1位が「貯蓄に回す」でした。(ソニー生命保険株式会社 社会人1年目と2年目の意識調査2018)
http://www.sonylife.co.jp/company/news/30/nr_180417.html
社会人になったら無駄遣いを減らしていくことも大切
社会人になれば、貯金することは大切です。しかし、せっかくの初任給ですから、親に感謝の気持ちをこめてプレゼントしたり、1カ月頑張った自分にご褒美をすることもいいのではないでしょうか。
ひたすら貯金をするのではなく、無駄を減らすことでその分貯金できます。
例を挙げていくと、
・コンビニについ通ってしまうのをやめる
・ポイントがたまるからといって、むやみに買い物をしない
・銀行やATMからお金を引き出したりするのに、手数料を気にする
など、今まで気にしていなかったことに対して気をつけていくことで節約できることはたくさんあります。
他にも貯金をする方法として、会社の財形貯蓄や貯蓄型保険に入るなど、さまざまです。程よく使い、しっかり貯めていくにはどこを削るか社会人1年目から計画していきましょう。
最初のお金の意識が今後の使い方や貯蓄を左右するといっても過言ではありません。5年後や10年後に「働いているのに貯金がない」という状況にならないように今から計画していきましょう。
1年目から通帳に記帳するクセをつけよう
初めてのお給料でうれしくなりますが、毎月通帳に記帳するクセをつけていきましょう。
はじめのうちは税金がどのくらい引かれるか把握できませんので、感覚でお金を使うようになってしまいます。ですから、いくらお給料が入り、自分の使えるお金はどのくらいか把握しておくことが、貯金をするコツです。
「はじめが肝心」です。お金に対する感覚をしっかりと身につけていきましょう。
Text:川添典子(かわぞえ のりこ)
ファイナンシャルプランナー2級,住宅ローンアドバイザー