更新日: 2022.12.16 家具・片付け
こたつの電気代はいくらぐらい? 上手にあったまるコツはある?
エアコンや電気ストーブ、ヒーターや電気毛布など、複数の家電を使って部屋を暖めることが多いので、その分だけ電気代も高くついてしまいます。
ただ、そうした冬の家電の中でも、こたつは電気代が安い暖房器具だといわれています。では、実際にこたつの電気代はいくらぐらいなのでしょうか? 検証してみましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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こたつの電気代を計算してみた
こたつの電気代を算出するためには、まずこたつの消費電力を参照する必要があります。
大手家電メーカーから販売されているこたつは、コンパクトなサイズなら130~300ワット(W)程度、家族用の大きめサイズのこたつだと500~600ワットほどです。この消費電力を基に、こたつの電気代を算出してみましょう。計算式は以下のとおりです。
消費電力キロワット(kW)×使用時間(時間)×1キロワットアワー(kWh)あたりの電気料金(円/キロワットアワー)
小さいサイズのこたつの場合、消費電力は130~300ワット、これをキロワットに直すと0.13~0.3キロワットとなります。
1キロワットアワーあたりの電気料金は、契約する電力会社や電力プランによって異なりますが、全国家庭電気製品公正取引協議会が目安として設定している31円/キロワットアワー(税込み)で計算します。
したがって、消費電力130ワットのこたつを1日8時間使用したとすると、1日の消費電力は下記のとおりです。
0.13キロワット×8時間×31円/キロワットアワー=32.24~74.4円
一方、大きいサイズのこたつだと、消費電力500~600はキロワットに直して0.5~0.6キロワットです。同じように1日8時間使用したとして、電気代は下記のとおりとなります。
0.5~0.6キロワット×8時間×31円/キロワットアワー=124~148.8円
つまり、こたつの電気代は、小さいモデルだと1日8時間の使用で32~74円弱、大きいモデルでも124~149円程度に収まる計算になります。
こたつの電気代をさらに節約する方法
上記に算出した電気代は、節約を特に考慮せず1日8時間使い続けた際に求められる金額です。しかし、より節約を意識して効率的に用いれば、こたつの電気代はさらに抑えられます。
例えば、こたつの設定温度を調節して、なるべく「中」や「弱」で使う方法です。こたつの中がすでに暖まっている状態で、設定温度を「強」にし続ける必要はありません。こたつは余熱でも、十分にこたつ内を暖められるため、設定温度を低くして使ってもしっかり暖かさを感じることができます。
暖房器具は、設定温度が1度違うだけでも電気代が大きく変わってきます。最初は設定温度を強めに設定していても、暖まったら「中」や「弱」、あるいは電源を切ってしまっても、こたつなら余熱で十分暖かいままです。
このように、こまめに設定温度を調節したり、オンとオフを使いこなしたりすることで、こたつの電気代はさらに節約できます。
また、こたつは敷布団や掛け布団によっても暖房効率が変わってきます。
特にフローリングでこたつを使う場合は、冷たい床で暖気が弱まってしまうので、なるべく敷布団を敷いて使うようにしましょう。掛け布団は熱が逃げてしまわないように、こたつのサイズにあったものを使うと効率的です。
暖房効率の高いこたつで冬の電気代を節約しよう!
こたつは部屋全体ではなく、足元を局所的に暖められる暖房器具です。
暖める範囲が小さいため、エアコンなどに比べても電気代は安い傾向があります。布団で覆うようにして暖める構造上、暖房効率のとても高い家電です。
工夫して使えばより電気代を抑えることもできるので、無理のない範囲でどれだけ効率的にこたつを使えるか、実践してみましょう。
出典
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&Aより カタログなどに載っている電気代はどのようにして算出するのですか?
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部