更新日: 2022.12.26 その他暮らし

【サンタ業務おつかれさまです!】「公認サンタクロース」の仕事内容って? 試験内容が意外と「過酷」って本当?

【サンタ業務おつかれさまです!】「公認サンタクロース」の仕事内容って? 試験内容が意外と「過酷」って本当?
1年で最も忙しいといわれる「師走」。年末も目前ですが、クリスマスの「サンタ業務」を完了し、ほっとしているという人もいるかもしれませんね。また、仕事やパーディーでサンタクロースの格好をした人もいるのではないでしょうか。
 
クリスマスの夜にトナカイの引くそりに乗って夜空を飛び回り、子どもたちにプレゼントを渡していく「サンタクロース」は世界中の多くの人が知っている存在でしょう。
 
しかし、「本物のサンタクロース」になる方法を知っている人は、どのくらいいるでしょうか。
 
そこで本記事では、「公認サンタクロース」になる方法を解説していきます。また、サンタクロースの仕事内容や給与についても紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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公認サンタクロースってなに? どんな仕事をしているの?

公認サンタクロースとは、長老サンタクロースの仕事を手伝うために世界中から集められた人たちのこととされています。主な仕事内容は以下の通りです。

1.クリスマスシーズンに福祉施設や小児病棟にいる子どもたちを慰問する
2.商業施設のクリスマスイベントへ参加する
3.クリスマス・イブの夜に子どもたちにプレゼントを届ける
4.毎年7月にコペンハーゲンで開催される「世界サンタクロース会議」に出席する
5.クリスマスを周知させるための講演活動をする

これらの仕事を通して、公認サンタクロースはクリスマスの文化を世界に広める伝道師としての役割を果たしています。子どもたちへの慰問の際にはプレゼントを渡し、悩みを聞くのです。また、世界サンタクロース会議において、公認サンタクロースのライセンスが更新されます。
 

公認サンタクロースってどうやってなるの? 試験はあるの?

公認サンタクロースになるには、グリーンランドにある国際サンタクロース協会(1957年設立)が年に1回開催する国際認定試験に合格する必要があります。
 
「結婚していること」「子どもがいること」「これまでにサンタクロースとして活動した経験があること」そして「体重が120kg以上あること」が必須条件です。120kgには衣装や装備の重さも含まれます。ただし、女性の受験者には体重制限はありません。
 
試験は「体力測定」「面接」「身だしなみチェック」「朗読」の4つに分かれています。
 
体力測定では、プレゼントの入った大きな袋をかついで50mを全力で走ったあと、高さ約3m・直径120cmの煙突に登って家の中に入り、暖炉から這い出ます。そして、子どもたちが用意しているクッキー6枚と牛乳約600mlを完食し、再び暖炉から煙突を登ってスタート地点まで全力疾走するのです。
 
面接はデンマーク語か英語で行われるので語学力が必要です。
 
身だしなみは、受験者の出身地の風習と伝統に沿ったサンタクロースの衣装を自作する必要があり、朗読では古参のサンタクロースの前で、サンタクロース語で宣誓文を読み上げます。しかも古参のサンタクロースが納得するまで続けられるのです。
 
すべての試験に合格すると公認サンタクロースのライセンスが取得できますが、上位者2名に限られます。
 
これほどに厳しい試験内容ですが、試験を受ける前にも乗り越えるべき試練があります。それは、家を出てから試験会場までずっとサンタクロースの衣装でいなければならないことです。つまり、飛行機や電車、バスなどに乗る場合や出入国審査でも、ずっとサンタクロースの衣装のままでいなければなりません。
 

公認サンタクロースの給与ってどのくらい?

結論からいうと、公認サンタクロースに給与はありません。公認サンタクロースは名誉職としての位置づけのため、報酬はまったく出ないのです。つまり、交通費も宿泊費もすべて自費でまかなうことになります。
 
そのため、経済的な基盤がないと公認サンタクロースになるのは厳しいといえるでしょう。このように、厳しい条件と試験のうえ無報酬の公認サンタクロースですが、それでもなりたがる人は後を絶ちません。
 
アジアで唯一の公認サンタクロースを20年以上続けているパラダイス山元さんは、「公認サンタクロースになれるのは、とても夢のあることだ」と語っています。「希望を現実にする」のが自分たちの仕事だと。公認サンタクロースには、子どもたちの笑顔や感謝の言葉が何よりの報酬なのでしょう。
 

子どもたちの笑顔を守る公認サンタクロース

子どもたちのために、報酬もかえりみずに世界中を飛びまわるのが公認サンタクロースです。非常識なほどに厳しい条件と試験があるうえに無報酬という仕事なのですが、世界には約180人もの公認サンタクロースが存在しています。
 
かけがえのない子どもたちを守るため、子どもたちの笑顔と感謝の言葉を報酬に、公認サンタクロースは今年も世界中を飛びまわるのでしょう。
 
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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