「消防車」は個人でも購入可能? 気になる「値段」や「走行条件」を解説

配信日: 2022.12.30

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「消防車」は個人でも購入可能? 気になる「値段」や「走行条件」を解説
子どもの頃、消防車に憧れていた人は多いのではないでしょうか。消防車は消火作業を行う車両で、火災や災害などが発生した際に現場で活躍します。
 
私たちの安全な生活に欠かせない消防車ですが、個人でも購入や所有ができるのでしょうか。もし購入できても、何かトラブルが起こらないか不安になるかもしれません。今回は、消防車は個人でも購入できるのか、できる場合の値段はいくらなのかを解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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消防車は個人でも購入できる

結論からいうと、消防車は個人でも購入できます。とはいえ、一般的な自動車販売店では購入できません。まれに中古車市場に出回ることはあるものの、消防車を購入する場合は、各行政機関によるインターネット公売などで探す必要があります。
 
実際にYahoo!官公庁オークション(現在はKSI官公庁オークション)では、本物の消防車が出品されたことがあります。インターネット公売にかけられる消防車は、耐用年数を過ぎた車両を地方自治体が払い下げたものです。
 
つまり、オークションなどで購入できる消防車は実際に活躍していた車両となります。別途専用IDが必要なケースはあるものの、憧れの消防車を誰でも購入できるのはうれしい事実です。
 

緊急車両の機能をなくさなければ走行できない

憧れの消防車を手に入れたとしても、現役のままの姿では公道を走行できません。消防車は、道路交通法施行令の第13条によって定められた緊急車両の1つです。緊急車両の許可を得ていない一般車両が、赤色灯やサイレンが作動する状態で公道を走行することは禁止されています。個人が勝手に赤色灯やサイレンを設置すると、不正改造車とみなされ罰則が科せられることがあります。
 
インターネット公売などで消防車を購入した場合、赤色灯、サイレン、無線機などの設備はすべて取り外されています。車両にプリントされていた消防本部名や消防団名も消された状態で引き渡されるため、消防車らしさはあまり感じられないかもしれません。
 

消防車の値段

一般人は新品の消防車を購入できませんが、もし購入できるとしたら消防車の新車価格はいくらぐらいするのでしょうか?
 
消防車や救急車の仕様は、街の特性や積んでいる資機材によって異なりますが、北九州市の場合は、普通消防ポンプ自動車の値段は約4000万円、水槽付消防ポンプ自動車は約5300万円、化学消防ポンプ自動車は約9400万円、30m級はしご付消防自動車は約2億2200万円となっています。
 
かなりの高額ですから、もし一般人が購入可能だとしても実際に支払える人は一部でしょう。一方で一般人が購入できる中古の消防車の価格は、情報サイトで検索すると25万円台から見つかったり、高い車両でも400万円台前半であったりと、新車と比較すると格安なものが見つかる場合もあります。
 
小型の消防車であれば実用性もありますし、100万円を切ることもあるため、思い切って購入してみるのもありかもしれません。
 

消防車は個人でも購入・所有できる

耐用年数を過ぎた消防車は地方自治体が払い下げを行うため、インターネット公売などを通じて一般人でも購入できます。ただし、赤色灯やサイレンなどは取り外した状態での引き渡しとなるため、消防車ならではの特徴はなくなっています。安いものだと50万円以下で購入できる車両もあるため、消防車に憧れている人は購入を検討してみてはいかがでしょうか。
 

出典

総務省 道路交通法施行令の一部改正に関する覚書
JAF クルマ何でも質問箱 クルマに設置された警光灯(回転灯)の色にはどんな意味があるのですか?
北九州市 よくあるご質問 消防車や救急車の値段は、いくらぐらいするんですか?
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 

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