子どもが友だちに「けが」をさせてしまった…! 子育て家庭が検討すべき保険とは?
配信日: 2023.01.25
このような日常生活のトラブルに備えることができる保険が「個人賠償責任保険」です。本記事で解説していきます。
執筆者:齋藤彩(さいとう あや)
CFP
個人賠償責任保険って何?
個人またはその家族が、日常生活の中で誤って他人にけがをさせてしまったり、他人のモノを壊してしまったりして、法律上の損害賠償責任を負った場合の損害を補償する保険が「個人賠償責任保険」です。他人の「身体」や「モノ」に損害を与えた場合が対象となります。
「保険」という名称ですが、火災保険や自動車保険、クレジットカードの「特約(オプション)」として付帯されることが一般的となっています。「生計を共にする同居の親族」が対象となっており、家族のうち誰か一人が加入していれば家族全員が補償対象となります。
個人賠償責任保険の保険料や、受けられる補償金額は契約内容により差がありますが、補償金額が1億円の場合でも、年間保険料は数千円程度です。
どういう場合に補償対象になる? 費用は?
個人賠償責任保険の補償対象となるケースや費用についてみてみましょう。
個人賠償責任保険の補償例
保険適用されるケースをいくつか紹介します。
・お店で買い物中、会計前に商品を落とし壊してしまった
・自宅の水漏れで階下の他人の部屋を水浸しにしてしまった
・スキーで滑っていたら衝突し、他人にけがをさせてしまった
・ボールを投げたらそばにいた人にぶつかりけがをさせてしまった
・自転車に乗っていて、歩行者とぶつかってけがをさせてしまった
・誤ってベランダから鉢植えを落とし、駐車中の他人の車にキズをつけてしまった
子どもだけでなく、大人でも遭遇しそうなトラブルですよね。日常生活の中でいつ起きてもおかしくないトラブルなので、家族全員が補償対象となる個人賠償責任保険に加入しておくと安心感があります。
保険金支払いの対象となる損害や費用
個人賠償責任保険で保険金支払いの対象となる主な費用は、以下のとおりです。
・被害者に対する損害賠償金(治療費、修理費、慰謝料など)
・弁護士費用、訴訟になった場合にそれに要する費用、調停・和解・仲裁の場合にそれに要する費用
まとめ
本記事では、個人賠償責任保険と補償対象となるケースについて解説しました。
個人賠償責任保険は保険料も安く、家族全員が補償を受けることができます。他人にけがを負わせてしまった場合の補償額は高額になることがあるので、子どもがいる家庭はもちろん、自転車に乗る人やウインタースポーツをする人なども検討してみてはいかがでしょうか。
出典
一般社団法人日本損害保険協会 個人賠償責任保険
一般社団法人日本損害保険協会 損害保険Q&A 問92 個人賠償責任保険は、どのような保険ですか。
執筆者:齋藤彩
AFP