更新日: 2023.01.31 その他暮らし

春から東京で一人暮らしをします。「生活費の平均」はいくらなのでしょうか?

春から東京で一人暮らしをします。「生活費の平均」はいくらなのでしょうか?
就職などで、春から東京都で一人暮らしをしようとしている人もいるかもしれません。
 
しかし、気になるのが東京都で一人暮らしをするのにかかる生活費です。一般的に東京都は物価が高く、家賃が高いといわれていますが、実際どのぐらいかかるのでしょうか。
 
そこで、この記事では総務省の「家計調査」などをもとに、東京都で一人暮らしをする場合にかかる生活費を計算します。また、節約方法も解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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家賃を除く生活費として14万円~15万円かかる

総務省が公表している2021年の「家計調査」によると、大都市で一人暮らしをした場合にかかる平均的な消費支出額は、1ヶ月あたり15万9743円でした。また、関東地方だと16万5693円です。
 
なお、総務省の「家計調査」の「家賃・地代」は、賃貸住宅を借りている人の家賃・地代のみを反映したもので、持ち家の人や住宅を購入した人の「家賃・地代」は0円として計上されています。そのため、消費支出額から家賃・地代を引くことで、おおよその生活費を算出できます。
 
大都市で一人暮らしをしている人の家賃・地代は1ヶ月あたり2万1745円、関東地方だと2万2438円なので、大都市での平均的な家賃・地代を除く生活費は1ヶ月あたり13万7998円、関東地方での平均的な家賃・地代を除く生活費は14万3255円となります。東京都内で生活する場合、家賃・地代以外に14万円~15万円ほどの生活費が必要になります。
 

東京都内の家賃相場は約6万9000円!

東京都で一人暮らしをする場合に、他の地域と比べて費用がかかるのが、賃貸住宅の家賃です。全国賃貸管理ビジネス協会が公表している2022年12月時点での、東京都内の1部屋の家賃相場は6万8903円と、47都道府県で最も高い値となりました。これは、2位の神奈川県の家賃相場よりも1万円近く高い結果です。
 
家賃相場は場所や借りる物件によって大きく異なりますが、東京都千代田区や港区のような都心部だと、ワンルームマンションであっても平均家賃が1ヶ月あたり10万円を超えます。逆に、江戸川区や葛飾区、足立区などの東京23区東部や、板橋区や練馬区のような東京23区西部は、23区内であっても家賃相場が安く、江戸川区と葛飾区は、ワンルームマンションの家賃相場が1ヶ月あたり6万円を切ります。
 
また、東京都の市部は東京23区よりも家賃相場が安いところが多く、場所によってはワンルームマンションの家賃相場が5万円を切るところもあります。
 

家賃を抑えることで長期的な節約効果を得られる!

これまでの内容から、東京都内で一人暮らしをする場合には、1ヶ月あたり21万円~22万円ほどが必要だと分かります。
 
しかし、2022年から2023年にかけてはさまざまな物の値段が上がっていて、この金額では生活が苦しいと感じる人もいるでしょう。節約を意識するなら、一人暮らしを始める前に借りる物件の家賃や条件に注目することが大切です。
 
例えば、JR線沿線よりも私鉄沿線のほうが家賃相場は安くなります。また、賃貸物件の中にはインターネットが無料で利用できる物件もあります。引っ越しは費用がかかるため、部屋を探すときに自分に合った条件の部屋を探すことで、長期的な節約効果を得られるでしょう。
 

東京都で必要な生活費は1ヶ月21万円~22万円

2021年の「家計調査」や2022年12月時点での東京都内の家賃相場を考えると、東京都内で一人暮らしをする場合にかかる消費支出額は、21万円~22万円前後でしょう。
 
ただし、2021年と比べて、2022年や2023年は物価が高くなっていて、それ以上にかかる可能性もあります。少しでも節約を意識するのであれば、部屋を借りるときの家賃や条件にこだわり、通信費をはじめとする固定費を抑えると、長期的な節約効果を得られます。
 

出典

総務省 家計調査(2021年 )表番号 3 都市階級・地方別>単身者・勤労者世帯
SUUMO 東京都の市区郡から賃貸家賃相場を調べる
全国賃貸管理ビジネス協会 2022年12月
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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