「急いでて…」は通じない!? マイカーの除雪を怠って「ナンバー隠し」の罰金になる場合もあるの?

配信日: 2023.02.02

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「急いでて…」は通じない!? マイカーの除雪を怠って「ナンバー隠し」の罰金になる場合もあるの?
北海道や東北などの地域では、車に雪が積もることはよくあります。マイカー通勤する際、忙しい朝は最低限の雪払いのみで済ませるケースもあるでしょう。しかし、雪でナンバーが覆われていれば、「ナンバー隠し」と見なされかねません。
 
本記事では、そのような事態になるケースに焦点を当て、理由や罰金などについて詳しく紹介していきます。
FINANCIAL FIELD編集部

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ナンバープレートに関する法律とは


 
前提として、「ナンバー隠し」が法律違反だと認識することが大事です。道路運送車両法にはナンバープレートに関する規定があり、車両番号の識別に支障がないように表示することが義務付けられています(道路運送車両法第19条)。
 
平成28年4月1日より前の同法律の規定は、文面に具体性が乏しくて、あいまいに解釈されるという問題がありました。そこで、平成28年4月1日に部分的に見直され、それと同時に新たな基準が設けられています。これによって、車両番号を見えないようにカバーで覆うことや汚れた状態にしておくことが、明確に禁止されました。
 
なお、ナンバープレートのフレームや取り付けの角度に関する基準は、令和3年4月1日以降に初登録などを受ける車に適用される予定でした。しかし、新型コロナウイルス感染の拡大によって、同年10月1日以降に延期されたという経緯があります。
 

ペナルティは発生するのか?

上記のような規定があるため、ナンバープレートを隠すことは法律違反であり、ペナルティの対象になります。具体的には、道路運送車両法にのっとって、50万円以下の罰金(道路運送車両法第109条第1項)を科せられる可能性があるのです。
 
雪で覆われていて取り締まられた場合も基本的には同じです。実情を考慮したうえで、罰金に相当すると判断されたら、支払わなければなりません。そう言われても、自然現象が原因なら、法律違反には該当しないと思う人もいるでしょう。
 
降雪量が多いと、乗車しようとしたときに、雪でナンバープレートが隠れていることは珍しくありません。豪雪地帯では、ナンバープレートが見える状態で発車しても、走行中に雪で覆われてしまうケースもあります。これらは本人の意思とは無関係ですが、自覚がなければ合法というルールもないので注意が必要です。
 

除雪を心がけて警察官の指示に従おう

降雪量が多いからといって、必ずしも雪でナンバープレートが隠れるとは限りません。自分の注意深さやフォローが十分だと防ぎやすくなります。
 
例えば、乗車前の除雪に加え、発車後も定期的に降りて雪払いをすれば、あまり隠れた状態にはならないでしょう。とはいえ、これはあくまでも理想論であり、雪で見えない事態は日常的に起こりうることです。
 
そのため、厳格に取り締まるかどうかは別の話といえます。程度にもよりますが、現場の裁量に任されている面もあるため、止められたとしても指導や注意で済むケースもあるでしょう。罰金を科せられた場合も含め、いずれにせよ警察官の指示に素直に従わなければなりません。
 

ルールを把握して罰金のリスクを軽減!

ナンバープレートに関する規定は明確であり、車に乗るなら必ず従う必要があります。車両番号が識別できないと、それが雪に起因する事態でも法律違反と見なされかねません。そのように厳しく判断された場合は罰金を支払うことになります。雪がよく降る地域に住んでいる人や、そこに行く頻度が高い人は、特にこのリスクを把握しておいたほうが良いでしょう。
 

出典

国土交通省 ~ナンバープレートを見やすく表示しましょう~

e-Gov法令検索 昭和二十六年法律第百八十五号道路運送車両法

国土交通省道路運送車両法施行規則の一部を改正する省令等の制定について~ナンバープレートの表示義務が明確化されます~

国土交通省 車のナンバープレートの表示に係る新基準適用までの猶予期間を延長します

 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

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