更新日: 2023.02.13 その他暮らし
最近増えてる「紙ストロー」、プラスチックよりも「単価が高い」って本当? メリット・デメリットを確認
そこで、今回は紙ストローのメリットやデメリット、プラスチックストローとのコスト面での比較を解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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紙ストローのメリット・デメリットとは
需要が徐々に高まっている紙ストロー。まずはメリット・デメリットについて見ておきましょう。
・メリット
紙ストローはリサイクルしやすく分解も早く、処分する場合も環境にやさしいものです。プラスチックを作るためには原油を使用しますし、処分する際に燃やすと紙よりも多くの二酸化炭素が発生するので地球温暖化を悪化させる原因になってしまいます。
紙ストローを使用すれば、これまで使用していたストロー用のプラスチック量は減らすことが可能です。しかも、店の印象としても地球のことを考えているという良いイメージが持たれます。
・デメリット
紙ストローはプラスチックのものと比較して、長時間使用しているとふやけやすい点がデメリットとして挙げられるでしょう。また、プラスチックストローに慣れていた人にとっては、使い心地が良いとは言えないかもしれません。
将来的にはコストを抑えられる可能性が
紙ストローを導入するのを迷っている飲食店はまだ多いようです。理由は使い心地の面で顧客が紙ストローに納得してくれるかどうか、コストが高い点などが挙げられます。
・紙ストローはまだ単価が高め
紙ストローは多くの飲食店で利用されているわけではなく、まだ導入数が少ないのが現状です。紙ストローメーカーワークアップ株式会社によると、2022年10月現在で、プラスチックストローの価格が1本あたり0.82円なのに対し、紙ストローは1本あたり約3円と3倍程度コストがかかってしまいます。
ただ、2018年頃は5倍くらいの差があったことから、年々コストは抑えられるようになっているといえるでしょう。
・紙ストローのコストが高い理由
紙ストローの導入率はまだプラスチックストローより低く、1回で製造する量が多くありません。そのため、企業努力をしたとしてもコストを抑えるには限界があるといった状態です。ただ、実際に1本あたりの金額を見てみると、徐々にではありますが、安くなってきています。今後、紙ストローを導入する飲食店が増加していけば、コスト面も抑えられることが期待できるでしょう。
・希望者にのみ紙ストローをつけることでコストを抑えられる
現状として、紙ストローの単価が高いので、いきなり100%紙ストローに変更するのが難しいケースもあります。紙ストローとプラスチックストローを併用し、紙ストローを希望する顧客にのみ提供する方法をとればコストを抑えることは可能です。つまり、様子を見ながら、紙ストローを仕入れる量を増やしていき、将来的に100%紙ストローに変更することを目指し、長い目で見ておくのもひとつの方法です。
当面は希望者のみ紙ストローにしてコスト削減を
紙ストローの企業への普及はまだ多いとはいえない状況です。プラスチックストローと比較して、使用感やコストに問題があると考える企業が多い点などがその理由になっています。実際、紙ストローはプラスチックと比較するとコストが約3倍かかるので安いとはいえません。
ただ、今後導入する企業が増えれば、コストはさらに安くなることが期待できます。地球環境を守るためにも紙ストローは積極的に取り入れていきましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部