「車が欲しい」新社会人が過半数! 車両本体価格以外で必要な「お金」をチェック!

配信日: 2023.03.27

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「車が欲しい」新社会人が過半数! 車両本体価格以外で必要な「お金」をチェック!
新型コロナウイルス感染拡大によって、普段の移動手段を公共交通機関から自家用車へ切り替える人が増えているようです。
 
本記事では、ナイル株式会社(東京都品川区)が行った「新社会人の車に対する意識調査」をもとに、新社会人に人気の車種や、車を購入する際に車両本体価格以外で必要な「お金」について考察します。
FINANCIAL FIELD編集部

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「車が欲しい」という新社会人が過半数

ナイル株式会社が、2023年3月に高校や大学を卒業して就職する18〜26歳の新社会人439人を対象に行った車に対する意識調査によると、新社会人のうち65.8%は「生活に車が必要」と考えているようです。
 
また、車を選ぶ基準を調査したところ、最も多かったのは「デザイン」で37.0%、次いで「乗り心地」が16.4%という結果でした。
 
では、新社会人から人気を集めているのはどんな車なのでしょうか?
 

最も人気があるのはトヨタ「ハリアー」

「欲しい車は何ですか?」という調査で最も多かったのは、トヨタのプレミアムSUV「ハリアー」で6.1%、次いでコンパクトカーのダイハツ「タント」とスズキ「ラパン」が4.7%で同率の2位という結果でした。
 
上位5車種の結果は以下の通りで、1位のトヨタ「ハリアー」を除き、コンパクトカーに人気が集まっていることが分かります。

●1位 トヨタ「ハリアー」:6.1%
●同率2位 ダイハツ「タント」:4.7%
●同率2位 スズキ「ラパン」:4.7%
●同率4位 ホンダ「N BOX」:3.4%
●同率4位 スズキ「スペーシア」:3.4%

 

車両本体価格以外で必要な「お金」は?

車の購入を考えるうえで気になるのが「お金」の問題です。新車で車を購入する場合、車両本体価格以外に税金や保険料、各種代行手数料などの費用が必要となります。
 

新車購入時にかかる費用

新車購入時にかかる費用は、大きく分けて「法定費用」と「諸費用・手数料」に分けられます。
 

法定費用

新車購入時に、法律で納めることが定められている費用です。
 
【環境性能割】
従来の「自動車取得税」に代わり、導入された税金です。車の燃費性能によって税率が変わり、自家用車には0〜3%の税金が課されます。
 
【自動車税(種別割)・軽自動車税(種別割)】
新車購入時、以降は毎年4月1日時点で車を所有している人に課される税金です。税率は、普通車が排気量に応じて、軽自動車は一律となっています。
 
【自動車重量税】
自動車の区分や重量、経過年数に応じて課される税金です。軽自動車は一律の税金が課されます。新車登録時は初回の車検までの3年分、2回目以降は次の車検までの2年分を納付する必要があります。
 
【消費税】
車両本体やオプションなどの購入費にかかります。
 
【自賠責保険料】
自動車損害賠償補償法によって、加入が義務付けられている保険です。新車登録時は初回の車検までの3年分、2回目以降は次の車検までの2年分を納付する必要があります。
 
【リサイクル料金】
廃車時に発生する、エアバッグやフロンガスなどのリサイクル費用を、新車購入時に支払うものです。車を下取りに出す場合や、中古で売却する場合は返戻されます。
 

諸費用・手数料

新車購入時に、必要な検査や各種届出・許可の代行を依頼する料金です。
 
【新規検査登録手数料】
新車を新規登録する際の検査・登録手数料です。新規登録することで、ナンバープレートと車検証(3年間有効)が発行されます。
 
【ナンバープレート取得手数料】
希望のナンバープレートを取得する際に必要な手数料です。希望のナンバーがない場合は発生しません。
 
【車庫証明取得費用】
自動車の保管場所の証明として、取得にかかる費用です。通常はディーラーへ依頼することが多いですが、自分で取得して費用を抑えることもできます。
 
【各種代行手数料】
新車登録や書類作成、法定費用納付のほか、納車を代行してもらう場合にかかる費用です。
 

新車購入時に実際に必要な「お金」をチェック

新車購入時には、車両本体価格以外にもさまざまな費用がかかることが分かりました。続いて、新社会人に人気のトヨタ「ハリアー」、ダイハツ「タント」を購入した際に必要な「お金」をチェックしてみましょう。
 

トヨタ「ハリアー」

トヨタ「ハリアー」(ハリアー S)を購入する際、車両本体価格以外にかかる費用はおよそ26万円で、内訳は図表1の通りです。同モデルの車両本体価格はおよそ330万円ですから、新車購入時には合計で360万円程度の「お金」が必要ということになります。なお、法定費用や諸費用・手数料は目安であり、地域やディーラーによって異なります。
 
図表1 トヨタ「ハリアー」(ハリアー S)購入時に車両本体価格以外にかかる費用

【法定費用】

環境性能割 約8万2000円
自動車税(種別割) 約3万3000円
自動車重量税 約5万円
自賠責保険料 約2万3000円
リサイクル料金 約1万3000円

 
【諸費用・手数料】

新規検査登録手数料 約4000円
希望ナンバープレート取得手数料 約1万円
車庫証明取得費用 約2800円
各種代行手数料 約3万8000円

トヨタ自動車株式会社「見積りシミュレーション」より筆者作成
 

ダイハツ「タント」

ダイハツ「タント」を購入する際、車両本体価格以外にかかる費用はおよそ9万円で、内訳は図表2の通りです。環境性能割が0円であること、軽自動車であることから各種税金が安いため、法定費用がかなり抑えられています。
 
ダイハツ「タント」(タントL 2WD)の車両本体価格はおよそ140万円ですから、新車購入時には合計で150万円程度の「お金」が必要ということになります。(法定費用や諸費用・手数料は目安であり、地域やディーラーによって異なります)
 
図表2 ダイハツ「タント」購入時に車両本体価格以外にかかる費用

【法定費用】

環境性能割 0円
軽自動車税(種別割) 約1万800円
自動車重量税 約3700円
自賠責保険料 約2万7000円
リサイクル料金 約1万円

 
【諸費用・手数料】

新規検査登録手数料 約4000円
希望ナンバープレート取得手数料 約1万1000円
車庫証明取得費用 約1000円
各種代行手数料 約2万5000円

ダイハツ工業株式会社「オンライン見積り」より筆者作成
 

まとめ

今回の調査ではコンパクトカーが人気を集めていることが分かりました。記事で紹介した通り、コンパクトカーは車両本体価格だけでなく、各種費用や税金も安いことから納得の結果といえるかもしれません。
 
車の購入を検討する際は、「購入時に総額でいくらかかるのか」を考え、資金計画を立てることが大切といえそうです。
 

出典

ナイル株式会社 車に対する意識についてインターネット調査
トヨタ自動車株式会社 見積りシミュレーション
ダイハツ工業株式会社 オンライン見積り
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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