高校生・大学生の留学支援。「トビタテ！留学JAPAN」はどんな奨学金制度？

配信日: 2023.03.27

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「トビタテ！留学JAPAN」は、高校生・大学生向けの海外留学奨学金制度です。自分が立てたプランに対して、返済不要の奨学金をもらえるのが特徴です。

海外留学は、現地での生活費や学費、渡航費などたくさんのお金がかかります。「学生のうちに海外でチャレンジしてみたいけど、お金が足りない……」という高校生・大学生に向けて、「トビタテ！留学JAPAN」の制度や応募要項について紹介します。

執筆者：FINANCIAL FIELD編集部（ふぁいなんしゃるふぃーるどへんしゅうぶ）

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1 「トビタテ！留学JAPAN」とは？
2 「トビタテ！留学JAPAN」は高校生・大学生が対象
3 「トビタテ！留学JAPAN」の選考は書類・面接
4 自分で立てた留学プランに奨学金がもらえる「トビタテ！留学JAPAN」

「トビタテ！留学JAPAN」とは？

「トビタテ！留学JAPAN」とは、文部科学省が主導して2014年度より開始した海外留学支援制度です。留学の行き先・期間・テーマをまとめた留学計画書などの応募書類を事務局に送付し、書類・面接選考を通過すると、返済不要の奨学金が付与されます。

この奨学金には、毎月受け取れる金額（12万円か16万円）のほか、留学準備金、現地高校・大学の授業料なども含まれています。

さらに、留学前後には事前・事後研修も実施されており、ほかの「トビタテ！留学JAPAN」の参加者・経験者とのネットワークも作れます。特に同じ土地へ留学した経験者に相談できる制度もあり、現地生活の不安をフォローしてもらえるでしょう。

また、留学の対象は現地高校・大学へ通うだけではなく、インターン、ボランティア、研究も対象に含まれます。そのため、自分の目的に合ったプランを自由に立てることができるのも特徴です。

「トビタテ！留学JAPAN」は高校生・大学生が対象

「トビタテ！留学JAPAN」は、高校生と大学生が対象で、それぞれ異なるコースが設けられています。

応募する場合は、自分の留学計画に最も近いコースを選ぶ必要があります。なお、新高校1年生・新大学1年生も対象となるので、これから高校・大学に進学する方もぜひチェックしてみてください。

高校生向けの3コース

高校生向けでは、3つのコースが設定されています。

＜マイ探求コース＞
自分の興味・関心や問題意識を起点としたテーマ・課題を設定し、さまざまな方との交流を通して、その解決方法や社会貢献につながる探究活動に取り組む留学です。

＜社会探求コース＞
Society5.0やSDGsといった社会全体の課題を、自分自身の立場からどう解決できるのか、また活性化や社会貢献につながる探究活動に取り組む留学です。

＜スポーツ・芸術探求コース＞
部活や学外でのスポーツ・芸術活動のスキルを海外でさらにレベルアップすることを目指し、スポーツ・芸術活動を通じた課題解決や社会貢献につながる探究活動に取り組む留学です。現地でバレエを学びたい、美術学校に留学したいという方におすすめです。

大学生向けの3コース

大学生向けでも3つのコースが設定されています。

＜イノベーターコース＞
自分で設定した課題を独自の構想力をもって、新たな価値創造を目指す、挑戦的な留学計画です。

＜STEAMコース＞
STEAM［Science（科学）, Technology（技術）, Engineering（工学）, Art（芸術・リベラルアーツ）, Mathematics（数学）］領域で社会課題解決を目指す留学計画です。

＜ダイバーシティコース＞
自分の専門領域での課題解決に取り組む計画を支援する留学計画で、スポーツ・芸術・人文学等多様な領域が含まれます。

「トビタテ！留学JAPAN」の選考は書類・面接

「トビタテ！留学JAPAN」は書類・面接で選考されます。高校生・大学生ともに2月が応募期間で、3月から4月にかけて書類審査、高校生は4月半ばごろ、大学生は5月半ばごろに面接が行われます。そして高校生は6月までに、大学生は7月までに選考結果発表が行われます。

なお、新1年生向けの応募は、高校生・大学生とも4月からスタートします。

提出書類は、留学計画書とアンバサダー活動（現地で日本の良さを発信する活動）・エヴァンジェリスト活動（留学の経験を日本へ発信する活動）計画書、自己PRなどが必要です。内容に迷ったら、事務局が開催するオンライン相談会で留学経験者に相談もできます。

書類選考を通過すると、面接選考を受けることになります。面接では、支援企業の人事担当者等から人物面を重視して審査が行われます。

自分で立てた留学プランに奨学金がもらえる「トビタテ！留学JAPAN」

「トビタテ！留学JAPAN」の特徴は返済不要の奨学金ですが、支給対象が「自分自身で立てた計画」であることも着目ポイントです。

「トビタテ！留学JAPAN」に応募する過程で、自分が何を目的として留学したいのか、改めて言語化することができるでしょう。留学を検討している方は、ぜひ「トビタテ！留学JAPAN」へにチャレンジしてみてください。