「カツオ」が破壊した「波平」の盆栽。総数と総額は一体どれくらい?
配信日: 2023.03.28
では、カツオは今までにどれだけの盆栽を壊してきたのでしょうか。また、波平の累計損害額はどれほどにのぼるのでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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カツオが波平の盆栽を壊すペースの推計
アニメ「サザエさん」は1969年から毎週放送されている伝統的な人気番組であり、カツオが波平の盆栽を壊した回数について、正確に数えるのは途方もない作業になります。そのため推計による概算となりますが、アニメ「サザエさん」のあらすじを詳しく記録しているサイトによれば、65回の投稿のうち、カツオが盆栽を壊したと言及がある投稿は4回でした。
つまり、カツオが波平の盆栽を壊したエピソードが登場する確率は、1週あたり約6.15%です。2023年3月12日(日)は、サザエさんの放送2691週目でした。また、カツオらが草野球で遊んでいた際の打球など、カツオに過失がある原因によって波平の盆栽を破壊する場合、1回につき1個の盆栽を壊すものとします。
これらの要素から単純計算で推計すると、過去にカツオが壊した波平の盆栽は累計で約165.5個となります。頻度に直すと、およそ16.3週に1回のペース、年に3回のペースでカツオは波平の盆栽を壊しているとの推計になります。多くの視聴者の記憶に残っているエピソードだという事実を考慮に入れれば、このぐらいの頻度で起きたと仮定しても妥当な範囲でしょう。
波平が所有する盆栽の価格帯の推計
アニメ「サザエさん」が放送開始された昭和40年代は、空前の盆栽ブームでした。盆栽に適した自然樹が乱獲されたという事件も発覚しています。この頃の人気盆栽は「皐月(さつき)」で、現在の取引価格は、およそ2万円から20万円の価格帯です。波平も皐月や、それに相当する価格帯の盆栽をかなり所有していたのではないでしょうか。
また、磯野波平の盆栽にかける情熱は相当なもので、カツオが通う学級の担任教諭も盆栽が趣味なのですが、彼の盆栽の師匠が波平だという物語設定もあります。
盆栽の趣味人にとって、ワンランク上の盆栽として一目置かれるのが「糸魚川真柏(いといがわしんぱく)」です。この糸魚川真柏は、そのフォルムもさることながら盆栽ブームの頃に乱獲されたこともあり、希少性が高まっています。
現在の取引価格は、およそ数千円から100万円超の価格帯で、ピンからキリまであります。おそらく、波平の盆栽熱からして、数千円単位のミニ盆栽は所有していないでしょう。
仮に、波平が皐月ぐらいの平均10万円前後の価格帯の盆栽を全体の8割、糸魚川真柏のような平均50万円前後の貴重な盆栽を全体の2割所有しているものとし、それぞれ等しい確率でカツオが壊したものとすれば、過去54年間でカツオが壊した盆栽の総額は、1324万円+1655万円で「2979万円」となります。
カツオは、過去3000万円分の盆栽を壊しており、きっとこれからも壊し続ける
以上のことから、カツオは約3000万円分の盆栽を壊していると予想することができます。。たとえ親子の間であってもカツオは波平に対して損害賠償義務がありますが、カツオが小学生である間は民事責任能力がなく、賠償義務も免除されると考えることもできます。
年間3回のハイペースで、手塩にかけた高価な盆栽を破壊されてきたとみられる波平ですが、そのたびにカツオを厳しく怒鳴るだけで済ませているのですから、意外と寛容な人なのかもしれません。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部