更新日: 2023.04.03 その他暮らし

「家賃・通勤・環境」を比較! 東京23区で住むならドコ?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

「家賃・通勤・環境」を比較! 東京23区で住むならドコ?
春は、新生活を始める人も多い季節です。中には、東京で部屋探しをしようと考えている人もいるかもしれません。しかし、東京から離れた場所で生活してきた人にとっては、どこに住んだらよいのかイメージがつかないという人もいるでしょう。
 
そこで、この記事では東京23区の家賃相場や通勤・移動、そして環境について解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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東京23区の家賃相場

リクルートのSUUMOに掲載されている23区内の家賃相場(ワンルームマンション)をみると、最も高いのは港区の10万9000円、2番目に高いのは千代田区の10万3000円で、3番目に中央区と渋谷区の9万5000円が続いています。
 
一方、ワンルームマンションの家賃相場が最も安かったのは葛飾区で5万6000円、次いで江戸川区が5万9000円という結果になりました。この2つの区は三鷹市・武蔵野市よりも家賃相場が安くなっています。
 
また、23区内で3番目に安いのは練馬区で6万3000円、4番目が足立区と板橋区で6万5000円でした。江戸川区・葛飾区・足立区・板橋区は、1LDK/2K/2LDKでも家賃相場が10万円を切っていて、23区内でも広めの物件を借りやすいエリアです。
 

東京23区の通勤・移動

家賃相場の安い江戸川区や葛飾区など東京23区の東部は、都心へのアクセスは悪くないものの、南北を移動する鉄道が充実していないため、勤め先の場所によっては通勤に時間がかかる場合があります。
 
例えば、江戸川区の葛西から葛飾区の亀有駅まで鉄道で移動しようとした場合、一度東京メトロ東西線で大手町駅まで出て、そこから東京メトロ千代田線・JR常磐線(直通列車)で亀有駅に出なければなりません。また、世田谷区と練馬区にはJRの鉄道駅がありません。東京都は交通網が充実していますが、都心から離れるほど、移動の負担がかかるようになります。
 
また、東京都は通勤ラッシュが激しいことでも知られています。国土交通省が発表している主要区間の混雑率をみると、東京都内で最も混雑率が高かったのは、都営三田線の西巣鴨駅から巣鴨駅までで、ピーク時の混雑率は131%、次いで東京メトロ東西線の木場駅から門前仲町駅までで128%、3番目が東京メトロ千代田線の町屋駅から西日暮里駅間で126%でした。
 
新型コロナウイルス感染症流行の影響でテレワークなどが進みましたが、2021年度の東京圏の平均混雑率は108%で、通勤時間帯には電車が混むことが分かっています。家賃相場が比較的安い区に住む場合、勤め先の場所によっては通勤ラッシュが激しくなる可能性があります。
 

東京23区の住環境

ワンルームマンションの家賃相場が高い千代田区・中央区・港区は「都心3区」と呼ばれ、官公庁やオフィスビルが集まる大手町、霞ケ関、永田町、銀座などがあるエリアです。
 
一方、家賃相場の安い江戸川区・葛飾区などは東京23区の東部・千葉県との県境に位置します。大きな繁華街はありませんが、昔ながらの商店街が残る場所もあり、23区の中では比較的人口密度が高いエリアです。
 
江戸川区には葛西臨海公園、葛飾区には水元公園と、大きな公園もあり、近くを川が流れるため自然も感じられます。ちなみに、23区内で人口が最も多いのは世田谷区、2番目が練馬区、3番目が大田区となっています。
 
なお、23区内には独自の子育て施策を行う区もあります。結婚・子育てを見据えて部屋を探すのであれば、それぞれの区の子育て施策を比べて、手厚いところを探してみましょう。
 

都心部から離れるほど家賃は安いが通勤・移動が大変

東京23区の中でも都心部は家賃が高く、年収が高くなければ部屋を探しにくいエリアもあります。その場合は、都心から離れたエリアで部屋を探すことになるでしょう。一方、都心から離れたエリアだと、都心部ほど交通網が充実しておらず、移動に時間がかかる場合があります。職場の場所がどこかを考えて、乗り換えや混雑の少ない場所を探すのがおすすめです。
 

出典

SUUMO 東京都の賃貸家賃相場・賃料相場を探す
国土交通省 東京圏における主要区間の混雑率
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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