更新日: 2023.04.21 その他暮らし

修理業者「水漏れの修理? 3万円は超えませんよ!」→「15万円」請求されたうえに水漏れも直ってない!? 作業後に「高額請求」された場合の対処法を解説

執筆者 : 齋藤彩

修理業者「水漏れの修理? 3万円は超えませんよ!」→「15万円」請求されたうえに水漏れも直ってない!? 作業後に「高額請求」された場合の対処法を解説
水回りやトイレ等のトラブルで困った経験がある人もいるでしょう。あまり頻度が高いことではないため、どの業者に修理を依頼したらいいのか迷いますよね。
 
信頼できる業者がすぐわかればいいのですが、トラブルで焦っているときに業者が信頼できるかを冷静に判断することは、なかなか難しいかもしれません。修理代が数百円と思って依頼し、最終的に高額な請求を受けた事例もあります。
 
本記事では、実際の事例と対策を解説します。

事業者からの高額請求トラブルは増加傾向

トイレ修理や水漏れ・排管等の詰まりの修理、鍵の修理・交換等を依頼した際に、事業者から高額請求を受けたというトラブルは増加しています。
 
中でもインターネット上の広告がきっかけとなるトラブルは増加傾向です。「水回りの修理950円~」というようなインターネット上の低価格の広告を見て事業者に対応をお願いすると、実際には数十万円請求されたというような相談が多く見られます。
 

トイレ修理で「数百円」のはずが「50万円超」に!?

実際の事例を紹介します。

自宅のトイレが詰まり、広告の料金表示に「数百円から」と記載がある事業者に修理を依頼した。1つの修理方法を試しても直らず、「他の作業も必要」と次々に提案され、最終的に50万円を超える請求を受けた。高額で納得できない。

(独立行政法人 国民生活センター)
 
これ以外にも、以下のような事例もあります。

・水漏れ修理で事前に3万円は超えないというので依頼したのに15万円請求され、水漏れも直っていなかった
 
・解錠で高額請求され「個人情報を知っている」と脅されてその場で支払ってしまった

(独立行政法人 国民生活センター)
 

高額請求を受けた場合の対処法

修理を依頼する前にできること、実際に高額請求を受けた場合の対処法を紹介します。
 

修理を依頼する前にできること

低価格をうたう広告には目を引かれるかもしれませんが、あまりに価格が低い場合には注意が必要です。インターネット上の広告の金額はうのみにせず、きちんと作業の見積もりを出してもらうようにしましょう。
 
事前に地元の工務店や、自治体の管工事組合等、信頼のおける事業者を探しておくと安心です。また、実際に水漏れや故障等のトラブルが起きたときを想定して初期対応について調べておくと慌てずに済みます。
 

作業時に注意すること

トラブルが起きているときは焦ってしまい冷静な判断ができなくなることがあります。
 
現場に訪れた事業者の中には、「今修理をしなければ大変なことになる」「すぐに直さないともっと高額な工事になる」等、契約をせかしたり、次々と高額な作業を提案したりする事業者もいるかもしれません。そのようなときでも慌てず、いったん作業を断り、冷静になってから判断するようにしましょう。
 

作業後に高額請求をされたとき

作業後に料金を請求されると、たとえ高額でも断れず支払ってしまう人もいるかもしれません。
 
「今支払うと割引をする」、「個人情報を持っている」というようにその場で支払いをさせようとする事業者も見受けられます。しかし、請求金額や作業内容に納得できない場合は、後日金額について納得したうえで支払う意思があることを示しつつ、その場で支払いはしないようにしましょう。
 
また、支払ってしまった後でも、広告等の表示額と実際の請求額が大きく異なる場合等は、クーリング・オフで契約の解除ができる可能性があります。
 
依頼のきっかけとなった広告表示の内容がわかるものを取っておく、事業者から受け取った書類や契約の経緯を整理して提出できるようにしておく等の準備をし、最寄りの消費生活センターに相談するようにしましょう。
 

まとめ

本記事では、トイレ修理等で高額請求を受けた事例とその場合の対処について解説しました。
 
トイレの故障や水漏れ等はどの家庭でも起こり得るトラブルです。事業者に依頼して違和感を覚えたらいったん作業を断り、冷静に判断するようにしましょう。
 
また、事前に初期対応や信頼のおける事業者を見つけておくと慌てずに済みます。一度確認してみてはいかがでしょうか。
 

出典

独立行政法人国民生活センター トイレ修理で高額請求された!
独立行政法人国民生活センター 水回り修理「950円~」のはずが…数十万円の高額請求に!-水回り修理、解錠、害虫駆除などの緊急対応で事業者とトラブルにならないためには?-
 
執筆者:齋藤彩
AFP

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