家に大量の小銭が! 両替はどこでできる? 持込枚数や手数料は?
配信日: 2023.05.11
執筆者:辻章嗣(つじ のりつぐ)
ウィングFP相談室 代表
CFP(R)認定者、社会保険労務士
元航空自衛隊の戦闘機パイロット。在職中にCFP(R)、社会保険労務士の資格を取得。退官後は、保険会社で防衛省向けライフプラン・セミナー、社会保険労務士法人で介護離職防止セミナー等の講師を担当。現在は、独立系FP事務所「ウィングFP相談室」を開業し、「あなたの夢を実現し不安を軽減するための資金計画や家計の見直しをお手伝いする家計のホームドクター(R)」をモットーに個別相談やセミナー講師を務めている。
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銀行窓口に大量の硬貨を持ち込むと手数料がかかる
銀行の窓口に大量の硬貨を持ち込み銀行口座に入金する場合は、取扱手数料が必要となります。
硬貨の取扱手数料は持ち込む枚数によって料金が異なりますが、大手銀行のうち3行の例では図表1のとおりになっています(※1、2、3)。
図表1
硬貨持込枚数 | ゆうちょ銀行 | みずほ銀行 | 三菱UFJ銀行 |
---|---|---|---|
1~50枚 | 無料 | 無料 | 無料 |
51~100枚 | 550円 | ||
101~500枚 | 825円 | 550円 | 550円 |
501~1000枚 | 1100円 (以降、500枚ごとに550円加算) |
1320円 | 1100円 |
1001枚以上 | 1980円 (以降、500枚ごとに660円加算) |
1650円 (以降、500枚ごとに550円加算) |
(各銀行のホームページを基に筆者作成)
なお、複数回に分けて同一日に硬貨を持ち込んだ場合は、その合計枚数により手数料が徴収されます。また、途中で取引を中止した場合でも手数料が徴収されますので注意する必要があります。
硬貨が使えるATMでは手数料が無料となることも
硬貨が利用できるATMは、郵便局や銀行の店舗に設置してあるATMになります。店舗以外に設置しているATMやネットバンクのATMでは硬貨を利用することはできません。
先に紹介した大手銀行のATMでは、一度に利用できる硬貨の枚数は100枚で、ゆうちょ銀行のATMを除いて硬貨を利用しても手数料は徴収されません。また、硬貨が利用できる時間帯は、平日の一定時間に限られています(※4、5、6)。
図表2
使用制限等 | ゆうちょ銀行ATM | みずほ銀行ATM | 三菱UFJ銀行ATM |
---|---|---|---|
利用限度枚数 | 100枚 | 100枚 | 100枚 |
手数料 | ATM硬貨預払料金 | 無料 | 無料 |
利用可能時間 | 平日 7時~18時 |
平日 8時45分~18時 |
平日 8時45分~18時 |
(各銀行のホームページを基に筆者作成)
ゆうちょ銀行の「ATM硬貨預払料金」は、図表3のとおりになっています(※4)。
図表3
区分 | 硬貨枚数 | 料金 |
---|---|---|
預入 | 1~25枚 | 110円 |
26~50枚 | 220円 | |
51~100枚 | 330円 | |
払出し | 1枚以上 | 110円 |
(ゆうちょ銀行のホームページを基に筆者作成)
なお、曜日や時間帯によってはATMの利用料が必要となる場合があります。硬貨が利用できるATMは、各銀行のホームページなどで検索することができます。
まとめ
500円貯金などでためた大量の硬貨を銀行口座に入金するには、窓口に持ち込む方法と硬貨が利用できるATMを利用する方法があります。
大量の硬貨を銀行の窓口に持ち込むと取扱手数料が必要となりますが、ゆうちょ銀行を除くATMを利用すれば無料で入金することができます。
出典
(※1)ゆうちょ銀行 硬貨取扱料金の新設(窓口での取り扱い)
(※2)みずほ銀行 大量硬貨取扱手数料の新設について
(※3)三菱UFJ銀行 その他手数料
(※4)ゆうちょ銀行 ATM硬貨預払料金の新設・ATMでの硬貨取扱時間帯の変更
(※5)みずほ銀行 ATMで硬貨入出金がしたい。いつ、どこでできますか
(※6)三菱UFJ銀行 三菱UFJ銀行のATM:三菱UFJ銀行のキャッシュカード・通帳をご利用のお客さま
執筆者:辻章嗣
ウィングFP相談室 代表
CFP(R)認定者、社会保険労務士