更新日: 2023.05.16 その他暮らし

気温26度でエアコンをつけるのは「早い」!? 電気代や「冷房」「ドライ」の違いについても解説

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

気温26度でエアコンをつけるのは「早い」!? 電気代や「冷房」「ドライ」の違いについても解説
夏本番ではなくとも、日中は汗ばむ日も増える季節。気温26度ほどでエアコンをつけるのは早いのか、気になる人もいるでしょう。そもそも、エアコンは何度からつけるのがよいのかを知っておきたいところです。
 
そこで今回は、エアコンは気温が何度になったらつけるべきなのかを、分かりやすく解説します。また、冷房とドライの違いについても、電気代を含めて紹介するので、ぜひ参考にしてみましょう。
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26度は早い?エアコンをつける気温の目安を解説

結論からいうと、気温26度でエアコンをつけるのは、まだ早いといえるかもしれません。これは、環境省によって推奨されている気温が28度とされているのが大きな理由です。ただし、これはあくまでも目安であり、状況や環境によって変わってくると考えるのがよいでしょう。
 
たとえば、乳幼児や高齢者など、暑さに弱い人や、風邪やインフルエンザなどにかかって体力が低下している人がいる場合です。このようなときは、28度になっていないとしても、暑いと感じた時点でエアコンをつけるのが、熱中症などの健康被害を防ぐことにつながります。
 
また、住んでいる部屋がとても日の当たる場所にあるなど熱がこもりやすい場合は、気温が低くても室温が高くなりがちです。このような環境なら、たとえ気温が低くても、室温を基準にしてエアコンをつけるようにしましょう。気温が低いからと我慢をすると、熱中症を招く場合があるので要注意です。
 

就寝中の目安は25度! その理由とは?

就寝中はエアコンを切っている人も多いのではないでしょうか。寝ているときまでエアコンはいらないと考える人が多いのかもしれません。
 
しかし、この考え方は、熱中症のリスクを高めるので非常に危険です。実は、寝ているときは起きているときよりも熱中症になりやすいとされているのです。これは、睡眠中は水分補給ができない上に、寝汗などで体から水分が出ていきやすいことが理由です。
 
また、夜になると、日中に暖められた部屋の壁や天井から放射熱が出て、寝ている間に室温が高くなることが多くあります。このことも、夜は気温が25度あれば、エアコンをつけたほうがよいとされる理由です。
 

冷房? ドライ? それぞれのメリット・デメリットや電気代の違いを紹介


 
エアコンには、冷房とドライの機能がついています。冷房の目的は部屋の温度を下げることであり、ドライの目的は湿度を下げることです。
 
冷房のメリットは、温度を下げると同時に除湿もできることでしょう。これは、空気が冷やされる際に、ドレンホースを通して結露した水分が外部に排出されるのが理由です。しかし、室温を下げずに除湿だけをしたい場合、冷房の機能では実現できません。これが、冷房のデメリットともいえるでしょう。
 
一方、除湿機能は室温を下げずに除湿だけを行うことが可能です。これは、エアコンについている「再熱除湿」と呼ばれる除湿機能によります。再熱除湿は、梅雨などのまだ肌寒さが残る時期の除湿に非常に便利です。これが除湿の大きなメリットといえるでしょう。ただし、再熱除湿は一度冷やした空気を暖め直して除湿をする機能です。
 
そのため、エアコン内で冷房と暖房を同時に実行していることになり、電気代が高くなるのがデメリットといえます。また、エアコンには「弱冷房除湿」と呼ばれる、空気を暖め直さない除湿機能もあるのが一般的です。しかし、弱冷房除湿は気温も下がるため、状況によっては注意が必要となります。
 
東京電力によるエアコンの冷房と除湿に関するレポートによると、設定温度を24度にした場合のコスト比較は、冷房が11.0円/時、再熱除湿が14.9円/時、そして弱冷房除湿が4.1円/時です。この結果から、やはり再熱除湿が最もコストが高いことが分かります。そのため、電気代のコストを下げるには、状況によってエアコンの機能を使い分けることがポイントです。
 

状況や環境よって設定温度を使い分けて快適に過ごそう

今回は、気温が26度の場合を例にして、エアコンをつける気温の目安を解説しました。その結果、気温28度が目安であることを分かってもらえたことでしょう。
 
ただし、これはあくまでも推奨されている目安であり、状況や環境によってエアコンをつける温度は異なります。特に、就寝中は気をつけなければなりません。状況や環境によってエアコンをつける温度を使い分け、快適に過ごしましょう。
 

出典

東京電力ホールディングス 調査結果ならびに「冷房」と「除湿」の違いと、上手な使い方
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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