更新日: 2019.01.07 その他暮らし
副業のためセカンドオフィスを持ちたい!そんな願いに応える無料の公共施設が東京都心にあるって知ってますか?
電源やWi-Fiも揃ったカフェで仕事をすればいいと思ったけど、どこも混み合っているし、そんなに長居もしづらい……。「都心に自分のセカンドオフィスが欲しい」と思う人はいませんか?
Text:藤木俊明(ふじき としあき)
副業評論家
明治大学リバティアカデミー講師
ビジネスコンテンツ制作の有限会社ガーデンシティ・プランニングを28年間経営。その実績から明治大学リバティアカデミーでライティングの講師をつとめています。7年前から「ローリスク独立」の執筆活動をはじめ、副業・起業関連の記事を夕刊フジ、東洋経済などに寄稿しています。副業解禁時代を迎え、「収入の多角化」こそほんとうの働き方改革だと考えています。
カフェではなかなか落ち着いて仕事ができません
ネット副業のいいところは、いつでもどこでも、自分のスキマ時間を使ってできるところでしょう。
とはいえ、夕方会社を出て、長い時間電車にゆられ、疲れて帰り着いた家では仕事をする気にならない、集中して作業ができないということもありますね。
そうするとカフェなどで、いわゆる「ノマドワーク」をしようと考えます。しかし都心のカフェで副業仕事をしようとしても、長居しづらいものです。混み合っていたり、場合によっては迷惑がられたりすることもあるでしょう(そこは気をつけましょう)。もちろん、カフェの飲食料金もかかります。
比較的、気兼ねなく長居できるのが「喫茶室ルノアール」です。電源やWi-Fiも揃っています。あまりノマドワークのイメージのない喫茶店かもしれませんが、有料会議室もあり、意外とノマドワーク向けだという声が多いです。
しかし、カフェで気をつかいながら副業をするくらいなら、費用安めのコワーキングスペースを使った方がお得かもしれません。
コワーキングスペースとは、フリーアドレスで仕事ができるスペースで、電源やWi-Fiはもちろん、飲み物フリーのところも多いです。月会員制度のところも多いですが、ドロップインといって、ふらりと立ち寄って時間単位で使えるコワーキングスペースも多いです。
たとえば「30分200円」というコワーキングスペースが東京・神保町や新橋に展開する「Basis Point」です。初回登録が必要ですが、登録費は無料ですので、30分ぐらいの使用ならカフェを使うよりリーズナブルかもしれません。ドロップイン料金1時間500~1000円のコワーキングスペースが多いようです。
「あなたのセカンドオフィスに」と呼びかける図書館があります
ところが、電源があって、Wi-Fiがあって、仕事ができるデスクがあり、しかも無料という公的機関があるのをご存じですか? 「公共図書館」です。
地元の図書館を調べてみてください。「電源OK」「Wi-FiOK」「パソコン持込みOK」の図書館が意外と多いものです。
代表的なところは、「東京都立中央図書館」「大阪市立中央図書館」などですが、特筆すべきは、東京・千代田区にある「千代田図書館」です。ここは、ホームページに「あなたのセカンドオフィスに。もうひとつの書斎に」とうたっています。
約250席ある閲覧席のうち、86席は有線LANコネクタと電源コンセントが利用できるデスクタイプの席です。また、9階では無線LANに接続ができます。
とくにおすすめなのが、「キャレル席」という電源コンセントやネットワークコンセント設備個人用ブース席です。人気が高いのでなかなかおさえられないかもしれません。
千代田区民でなくても使えます。平日は夜22時まで開館していて、駅からも近い都心の図書館。確かに会社帰りのセカンドオフィスとしては絶好ですね。
Text:藤木 俊明(ふじき としあき)
明治大学リバティアカデミー講師・副業評論家