更新日: 2023.06.02 その他暮らし

1円が落ちている！拾うのは損？時給換算した結果と平均時給を比較してみたら、驚きの結果に……！

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落ちている硬貨を発見した際に、「1円玉だから見過ごそう」と考えたことはありませんか？

「落ちているお金を拾う」行為は、その硬貨や紙幣の価値が低いほど「無駄な時間と労力を要する割に合わない行動」と捉えられる場合があります。

実際に、1円玉やそのほかの硬貨を拾う行為には、どれくらいの価値があるのでしょうか？

本記事では、1円玉をはじめとする硬貨を拾った場合を時給換算して、アルバイト・パートの平均時給との比較についても、ご紹介します。

さらに、1万円札を紛失した場合には、どれくらいの時間で見つければ、かかった平均時給内で取り戻せるのかについても触れていきます。

ただし、落ちているお金を拾って、無断で自分のポケットマネーにする行為は「遺失物等横領罪」に問われますので、必ず警察に届け出ましょう。

執筆者：FINANCIAL FIELD編集部（ふぁいなんしゃるふぃーるどへんしゅうぶ）

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1 1円玉を拾うと時給は720円？そのほかの硬貨も時給換算してみた
2 1万円を紛失……。何時間で見つけたら平均時給内で取り戻せる？
3 1円を笑う者は1円に泣く！お金を大切に扱おう

1円玉を拾うと時給は720円？そのほかの硬貨も時給換算してみた

1円玉を5秒ごとに1枚拾った場合、1分で12枚、1時間で720枚集まり、単純に時給換算すると、720円になります。

ここでは、1円玉をはじめとする日本で流通している硬貨を、一定の時間間隔で拾い続けたと仮定した場合の時給について、解説します。

硬貨を拾った場合の時給

落ちている硬貨を5秒ごとに1枚拾った場合は、1時間で720枚、10秒ごとに1枚拾った場合は、1時間で360枚拾えます。

この計算に従って、日本の硬貨を拾う行為を時給換算した結果は、図表1のとおりです。

図表1

※筆者作成

厚生労働省が発表した、令和4年度地域別最低賃金改定状況によると、現在の全国の最低賃金時間額は、青森・秋田・愛媛・高知・佐賀・長崎・熊本・宮崎・鹿児島・沖縄の853円です（2022年10月改定）。

1円以外の硬貨を1枚につき5秒、あるいは10秒かけて拾い続けた場合、最低賃金を大きく上回ることになります。

アルバイト・パートの平均時給との比較

ディップ株式会社が発表した、2023年4月のアルバイト時給データによると、アルバイト・パートの平均時給は1236円でした。

株式会社マイナビ発表の、2023年4月度アルバイト・パート平均時給レポートでは、2023年4月の全国平均時給が1187円であったことが明らかにされています。

また、株式会社アイデムが集計した、2023年4月のパート・アルバイト募集時平均時給によれば、東日本エリアの平均時給は1143円、西日本エリアの平均時給は1185円であったことが分かっています。

これらのデータの数値を平均すると、アルバイト・パートの平均時給はおよそ1188円です。

5円以上の硬貨を5秒ごと、あるいは10秒ごとに1枚拾った場合は、アルバイト・パートの時給を超える時給額となります。

時給1188円を上回るために、1時間で拾うべき各硬貨の最低枚数と時間間隔は、図表2をご覧ください。

図表2

※筆者作成

1万円を紛失……。何時間で見つけたら平均時給内で取り戻せる？

ここまで、落ちている硬貨を拾った場合の時給について解説してきました。

では、1万円札を紛失した場合、何時間で見つけられれば、アルバイト・パートの平均時給以上の労働と同等になるのでしょうか？

ディップ株式会社、株式会社マイナビ、株式会社アイデムの3社のデータから算出した平均時給1188円で計算してみましょう。

時給1188円で働いた場合、15分単位で給与が支払われると想定すると、8.5時間以上の労働で1万円を超えます。厳密にいえば、8.5時間で1万98円、8.25時間で9801円となるため、8.25時間（8時間15分）以内に見つければ、1万円分を超える労力を使うことなく、1万円札を取り戻せることになります。

1円を笑う者は1円に泣く！お金を大切に扱おう

1円玉を拾う行為を単純計算した場合、3秒に1枚のペースで拾わなければ、アルバイト・パートの平均時給を超えられません。

しかし「一銭を笑う者は一銭に泣く」「一円を笑う者は一円に泣く」などとことわざにあるように、たとえ少額でも、ちりも積もれば山となります。

また、細かい金銭を大切にする意識は、日常の節約精神にもつながるでしょう。

なお、前述した通り、落ちているお金を拾って、無断で自分のものにする行為は「遺失物等横領罪」に問われますので、落ちているお金は必ず警察に届け出ましょう。