究極のぜいたく!?新幹線や電車での1人2席の利用は認められる？

近年、コロナ禍の影響により、国内外を問わず観光需要は大きく消失し、全国の観光地や観光産業が厳しい状況に置かれています。

しかし、国土交通省の調査によると、2022年4月に、鉄道などを利用した旅客数量総合計は17億526万人であり、前年同月比は9.8%増加したとの結果が出ました。

旅行客が増加傾向にあるなか、交通手段に迷う人も多いでしょう。快適な旅にするため、なるべく混雑を避けて、道中はゆったりと過ごしたいものです。

そこで思いつくのが、鉄道などの座席を2席予約して、一人で利用することです。そうすれば、知らない人と隣同士で座ることもなく、広々と座れます。しかし、一人で2席分予約することは、果たして可能なのでしょうか？

執筆者：FINANCIAL FIELD編集部（ふぁいなんしゃるふぃーるどへんしゅうぶ）

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1 ＪＲ東日本（東日本旅客鉄道）では一人で2席は使用できない
2 「EXグリーンプラスワン」なら一人で2席使える
3 「EXグリーンプラスワン」を使って快適な旅にしよう

ＪＲ東日本（東日本旅客鉄道）では一人で2席は使用できない

ＪＲグループにおいては、一人で2席の使用は不可と決められていました。

ＪＲ東日本の旅客営業規則にて、以下のように明記されています。

“同一旅客は、同一区間に対して有効な2枚以上の同種の乗車券類を所持する場合は、当該乗車については、その1枚のみを使用することができる。”
※ＪＲ東日本「旅客営業規則」より一部引用

そのため、事前に空いている座席を隣同士で予約しても、乗車人数が一人であれば、どちらかの席しか利用できないことになります。

また、余分に座席を予約してしまうと、本来、ほかの人が予約できるはずの座席が、予約できなくなってしまいます。マナー面でも問題となるため、必要な席数だけ予約するようにしましょう。

「EXグリーンプラスワン」なら一人で2席使える

ＪＲ東海（東海旅客鉄道）、ＪＲ西日本（西日本旅客鉄道）、ＪＲ九州（九州旅客鉄道）3社が運営する、エクスプレス予約ウェブサイトでは、期間限定で「EXグリーンプラスワン」というサービスを提供しています。この商品は、東海道新幹線「のぞみ」のグリーン席が、一人で2席利用できるサービスです。

利用期間は2023年4月8日～6月30日であり、発売期間は、乗車日2日前の5時30分～列車発車時刻の4分前までです。

料金は以下の通りです。

図表1

※筆者作成

ちなみに「のぞみ」のグリーン車の運賃（通常期）は、東京・品川～名古屋で1万4960円（税込み）です。2席用意すると2万9920円になるため、「EXグリーンプラスワン」の料金設定はお得といえるでしょう。

「EXグリーンプラスワン」を利用すれば、ゆったりとした空間で新幹線に乗れます。ただし、ICカード乗車限定商品のため、きっぷを発券しての乗車はできません。