更新日: 2023.06.04 その他暮らし

ペットを飼うとき犬と猫ではどっちがお金がかかる?飼育費用の年間支出を徹底解説

ペットを飼うとき犬と猫ではどっちがお金がかかる?飼育費用の年間支出を徹底解説
ペットを飼う場合には、初期費用だけではなく、年間でかかる費用にも気を配る必要があります。
 
人気のペットである犬と猫は、どちらのほうが、よりお金がかかるのでしょうか。トータルの支出についてみていきましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

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飼育にかかる年間支出の違い

ペット保険のアニコム損害保険株式会社が行った、2022年の「ペットにかける年間支出調査」によると、ペットにかかる飼育費用は、犬が約35万7000円、猫が約16万円となっています。犬のほうが、2倍以上の費用がかかるという計算結果になりました。
 
具体的に、どういった項目で費用の違いがあるのかについて、みていきましょう。
 

ワクチン接種や病気予防に関する費用の違い

ワクチン接種や健康診断などの病気の予防費は、前述の年間支出調査によると、犬が約3万4000円、猫が約1万3000円と、ここでも差があります。費用が異なる理由を知っておきましょう。
 
犬のワクチン接種や病気予防
犬を飼っている人は、狂犬病予防法という法律によって、年に1回、狂犬病ワクチンの予防接種が義務とされています。
 
ほかのワクチン接種は、任意となっています。混合ワクチンは9種までありますが、地域の状況や環境などによって、最適とされる種類は違います。接種料金は5000円から1万円程度です。子犬のときには2、3回ワクチンを接種することで、免疫をつけていきます。成犬になると、頻度は異なります。
 
犬はワクチン接種のほか、フィラリアを予防するために薬の投与が行われることも多いです。フィラリアの正式な名前は犬糸状虫です。蚊に刺されることで寄生虫が肺静脈や心臓に寄生して、呼吸器や心臓をはじめとする臓器の重篤な疾患を引き起こす病気です。
 
フィラリアの予防は、月に1回、予防薬を投与することが重要です。薬は、犬の体重によって値段が異なりますが、1000円から3000円ほどかかります。
 
猫のワクチン接種や病気予防
猫には、犬と比べて、義務となっている予防接種はありません。ワクチン接種は任意となっています。
 
猫は、完全室内飼いをしている家庭も多いですが、外から帰ってきた飼い主からの感染や、脱走してしまった場合にも、感染する可能性がないとは言い切れません。そうしたリスクを考慮して、ワクチン接種をしておくことが推奨されています。
 
もっとも知られている猫のワクチンは、猫がかかりやすい3種の病気を対象としているコアワクチンです。猫汎白血球減少症、猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症が対象で、費用は3000円から5000円程度です。5種や7種など、対象の病気が増えると、5000円から1万円ほどになります。
 

犬と猫のペット保険の違い

公的な保険制度がないペットのために、ペット保険に加入している飼い主も多いようです。ペット保険料は、犬は約4万5000円、猫が約2万7000円と、犬の費用のほうが高い傾向にあります。
 
猫は、種類が違っても保険料は変わりませんが、犬は、種類やサイズによって、保険料が異なります。サイズが大きい犬ほど、治療時にかかる医療費が高額になるため、保険料も高くなりやすいのです。
 

犬が必要になることが多い項目とは

猫にはほとんどかからず、犬の飼育のみにかかる支出項目として、しつけ・トレーニング料、シャンプー・カット・トリミング、洋服などがあります。
 
犬と違い、猫にはしつけが必要となることも、トレーニングを外部に委託するケースも、ほとんどありません。
 
また、猫の場合、ペット用の美容室で、シャンプーやカット、トリミングをすることも少ないようです。完全室内飼いのケースが多く、猫の性質上、外出や散歩の必要もありません。ペット用の洋服やレインコートなどの出費も、ほぼないといえます。このことから、犬のほうが、お金がかかる傾向にあります。
 

飼育にかかる費用を把握しておこう

ペットを飼うと、飼育に関して、さまざまなお金がかかることになります。犬と猫では、医療費や保険料、外出のための費用など、犬のほうが、よりお金がかかる可能性が高いです。
 
ペットを飼いたいと考えている方は、出費の内容も把握して、検討しましょう。
 

出典

アニコム損害保険株式会社 ペット保険のアニコム損保 「2022最新版 ペットにかける年間支出調査」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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