【2023年10月から】三菱UFJ銀行で「振込手数料」が引き上げ!? これからは自分に合った銀行を使う時代に?
配信日: 2023.06.04
今となっては、銀行はメガバンクや地方銀行だけでなくネット銀行が数多く進出しています。それぞれ便利なサービスを展開しているので、自分の目的に合った銀行を選ぶのがうまく貯蓄をすすめる秘策になりそうです。
執筆者:御手洗康之(みたらい やすゆき)
CFP、行政書士
都市圏でもメガバンク最強というわけではない
三菱UFJ銀行では2023年10月2日より店頭での振り込みが880円(三菱UFJ銀行口座への振り込み)、990円(他行口座への振り込み)へと値上げされます。現在は3万円を基準に振込手数料が異なりますが、今回の変更により手数料が2倍以上増える場合もあります。ATMでの振込手数料も一律値上げとなります。
2023年5月現在の普通預金の金利が年0.001%ですので、880円の利子を受け取るためには8800万円必要です。銀行の利子でお金をふやす時代ではないとはいえ、さすがにこれは厳しいですね。
また、ATMも2023年7月末ごろから順次営業時間が短縮(多くは6:00~24:00へ変更)されていくため、特に個人顧客は都市圏だとしてもその利便性が失われつつあります。
とはいえ、店頭窓口やATMなどのコスト削減は企業の考え方としてやむを得ない部分もあります。この動きは他のメガバンクも後に続くと考えられ、都市圏であってもメガバンクだから利用しやすいという時代ではなくなってきたようです。
ネット銀行は特徴的なサービスが豊富
このようにメガバンクでも店頭窓口からインターネットバンキングへの誘導を行っていますが、ネット専業銀行には各銀行で特徴的なサービスを提供している銀行もあるので、自分に合った銀行を利用すれば余分な手数料を抑えられるかもしれません。
図表1は利用目的に応じて利用しやすい銀行ですが、現金を頻繁に引き出すならコンビニATM利用手数料が無料になる銀行、特定のスーパーマーケットを利用しているならば、そのスーパーマーケットと提携している銀行、投資をしているなら証券会社と連携している銀行など、一口にサービスといってもさまざまな内容が提供されています。
【図表1】
株式会社セブン銀行 手数料一覧
株式会社ローソン銀行 手数料一覧(ローソン銀行口座・個人のお客さま)を基に筆者作成
自分に合ったサービスを探そう
ここで紹介したものは多くのサービスの中の一部でしかありません。自身の目的に合ったサービスを提供している銀行を探してみることをおすすめします。口座管理ができるのであれば、目的に応じて複数の銀行を組み合わせて利用するのもよいでしょう。
コンビニATMの手数料を1回支払えば、銀行預金で受け取れる利子1年分以上のお金がなくなってしまいます。銀行を変えてみると、うまく貯蓄できる体質になるかもしれません。
出典
株式会社三菱UFJ銀行 振込手数料・円貨両替手数料・外為手数料を改定します
株式会社三菱UFJ銀行 ATM営業時間変更のお知らせ
株式会社セブン銀行 手数料一覧
株式会社ローソン銀行 手数料一覧(ローソン銀行口座・個人のお客さま)
執筆者:御手洗康之
AFP、FP2級、簿記2級