更新日: 2023.06.08 その他暮らし

通勤用自転車が約10万円!? 妻と夫が議論したクロスバイクの価値とは

通勤用自転車が約10万円!? 妻と夫が議論したクロスバイクの価値とは
夫婦の共同生活において、お金の使い道は切っても切り離せない。同じ趣味があるならばまだしも、自分の好みとは異なる趣味の場合、出費の金額に驚くだろう。夫婦生活をより良い方向にしていくには、互いの趣味や好みに理解を示さなければいけない。
 
本記事では、通勤用にクロスバイクの購入を検討している夫と、それに反対している妻の話し合いを見ていこう。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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「ハイスペックの自転車はいらないでしょ」 妻に理解されない夫のこだわり

Tさん夫妻は、今年で結婚4年目。現在は共働きの状態であり、互いに地方都市に勤めている。通勤は妻のAさんは自家用車、夫のGさんは電車を利用している。そうしたなか、夫のGさんはクロスバイクを利用して出勤したいと妻のAさんに相談した。Aさんも最初は了承していたようだが、その金額を聞いて少し抵抗感をもつようになったのだという。
 
「通勤に自転車を使うこと自体は、まったく問題ないんです。通勤時の満員電車を避けられますし、運動不足解消にもつながりますから、健康面のメリットも大きいです。問題は、夫が買おうとしているクロスバイクの値段なんです。本体価格だけで10万円は、ちょっと納得できませんでした」
 
クロスバイクとはスポーツバイクの一種であり、スポーツバイクには他にもマウンテンバイクやロードバイクが挙げられる。クロスバイクは山道でも走り抜けられるマウンテンバイクと、舗装された道路での走行に特化したロードバイク、それぞれの機能を融合させた性能を有しているのが特徴だ。
 
これらの本格的な自転車に抵抗を感じる人が、最初に手にするスポーツバイクとしてクロスバイクは支持されている。クロスバイクはマウンテンバイクやロードバイクと比較すると安価な傾向にあり、5万円程度から購入できる製品も珍しくない。
 
とはいえ、価格が上がるにつれて、クロスバイクに使用されるパーツ類のグレードや走行性能が向上する。そのため、自転車愛好家のなかでは、10万円のクロスバイクも「高すぎる自転車」というわけではないようだ。
 
「夫は通勤時だけじゃなくて、これから休日の趣味としてサイクリングを楽しみたいって言うんですけど、結構三日坊主の性格ですから半信半疑なんですよね。趣味で楽しみたいなら、その分は自分の娯楽費を貯金して買えばいいよとは言ってるんですけど、なかなか満足していないみたいで……」
 

10万円のクロスバイクはいらない? 同価格帯なら電動自転車も

「10万円のクロスバイクが欲しい」という夫の要望に対しては消極的なAさんだが、通勤用の自転車を購入するという考え自体には賛成しており、自身もさまざまな自転車を比較してみたのだそう。
 
「反対意見ばかり言うのもかわいそうだと思ったので、私もいろいろと探してみたんです。自転車って本当にピンキリなんですね。20万円以上もする自転車が、当たり前に販売されていてびっくりしました。でも、私たちが使用するんだったら、5万円くらいの性能でもいいと思うんですけどね」
 
Aさん自身も夫のこだわりや自転車の相場に理解を示しつつも、やはり5万円を超える出費になると抵抗感があるようだ。実際に現在Aさんが選択肢として考えている自転車は以下のようになる。

■妻が許せる各自転車の費用感

・ママチャリ:2万~3万円
・クロスバイク:5万~7万円
・電動アシスト自転車:7万~10万円

どうやらAさん的には、クロスバイクよりも電動自転車のほうが魅力的に感じており、同じ出費をするのであれば、電動自転車を購入したいと考えているらしい。
 
「夫婦共同の財布から出費するのであれば、私も使える自転車がいいですよね。さすがに、私がクロスバイクに乗るのはハードルが高いです。その点、電動自転車なら私も使えますからちょうどいいんです。『あなたの通勤にも使えるから、こっちでもいいんじゃないか』って提案してみたんですけど、夫はクロスバイクのほうが好みみたいで、なかなか決まりませんね」
 

互いの価値観を共有して理解し合おう

通勤用にクロスバイクを利用する人は年々増えている。満員電車や渋滞を避けられるという部分以外にも、運動不足解消の効果も期待できるだろう。
 
しかし、クロスバイクも機能や素材にこだわると、高額になる傾向にあり、5万円以上の商品も珍しくない。そして、自転車に興味のない人には、その違いを理解できないかもしれない。
 
今回のケースでも妻のAさんには、10万円のクロスバイクの価値を理解できなかったようだ。夫婦の生活を続けていくならば、自分の価値観を押し付けず、互いに理解し合っていく姿勢が重要となるだろう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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