更新日: 2023.06.10 その他暮らし

わりと身近な存在?「フィンテック」とは?具体的なサービスや業界への影響を紹介

わりと身近な存在?「フィンテック」とは?具体的なサービスや業界への影響を紹介
新聞やテレビなどで、フィンテックという言葉を見聞きすることが増えました。フィンテックとは、どういう意味なのでしょうか。
 
フィンテックの基本的な知識や、具体的な内容、将来的な展望についてみていきましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

フィンテックとは?

フィンテック(FinTech)とは、金融という意味の「ファイナンス(Finance)」と、技術という意味の「テクノロジー(Technology)」を合わせて創り出された用語です。
 
これまでの金融サービスと、最新のテクノロジーを融合させることによって、従来にはなかった、新しい価値を生み出す動きを指します。
 
業種の垣根を越えて、さまざまな企業と金融機関が連携することで、革新的な金融サービスが次々と生み出されています。フィンテックは、私たちにとっても身近な存在になりつつあるのです。
 

具体的なフィンテックの事例

フィンテックを利用した、私たちにとっても身近で、代表的な事例についてみていきましょう。
 

キャッシュレス決済

キャッシュレス決済は、フィンテックを利用した、現金を介さずに支払いをする仕組みです。ポイント還元事業によって、ここ数年で、急激に普及している支払い方法です。
 
スマートフォンのQRコードを使った決済方法は、スマートフォンに表示させた二次元バーコードを読み取るだけで、現金を使うことなく支払いができます。また、複数人数で割り勘ができるとか、同じアプリを使っているユーザー間では手数料なしで送金できるなど、これまでにはなかった決済システムです。
 

仮想通貨

仮想通貨は、私たちが普段使っている紙幣や硬貨ではなく、電子データを介してやり取りをするデジタル通貨です。ブロックチェーンという技術が用いられており、暗号資産とも呼ばれます。
 
国が発行をしている法定通貨とは異なり、さまざまな種類があります。仮想通貨は、専門の通貨取引所を介し、法定通貨と交換して入手することができます。
 

ロボアドバイザーによる投資運用サービス

ロボアドバイザーは、金融機関や証券会社、投資会社などが提供をしている、AIを利用した投資・運用のための分析ツールサービスです。
 
質問に答えると、自分に向いている投資商品や配分を提案してもらえたり、資産の運用を任せたりすることができます。
 

クラウドファンディング

クラウドファンディングとは、インターネットを利用して、資金を調達するシステムです。個人や事業者、企業が、インターネット上でプロジェクトのアピールを行い、個人から、資金の提供や寄付を募ります。これまでは、株式の発行や銀行の融資が一般的でしたが、フィンテックによって、不特定多数からの資金調達が可能になりました。
 
資金提供を選択した場合、支援者は、起案者から、リターンと呼ばれる特典を受け取ることができます。またプロジェクトの状況を、逐一チェックすることができます。
 

個人向けの融資

個人が融資を利用する場合にも、フィンテックが使われています。金融機関の住宅ローンをはじめとした融資は、現在、比較検討から、申し込みや審査まで、すべてインターネットで完結できる仕組みとなっています。
 
金融機関側も、AIを使うことで、データの利用や審査に必要な手続きを容易に行えるようになり、スピーディーで円滑な融資手続きが可能となりました。
 

個人財務管理

スマートフォンのアプリなどを使った、オンラインの家計簿サービスにも、フィンテックが使われています。アプリを、インターネットバンキングやクレジットカード番号とひもづけすることで、お金を利用した履歴情報を収集して、自動的に家計簿を作成してくれるサービスです。
 
アプリによっては、よく使う店舗のキャンペーン情報なども入手できます。
 

フィンテックでさらなる金融サービスの発展に期待

フィンテックによって、最先端の技術を組み合わせることで、これまでにはなかった、画期的な金融サービスを生み出すことが可能となりました。
 
今後、連携する業種が拡大され、より私たちの生活に便利なものとなり、欠かせない存在になることが期待されています。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集