格安航空LCCの意外な落とし穴!安く買えたのに追加料金が発生 …支払い手数料などにご注意を!
配信日: 2023.06.18
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
目次
LCCとは? 大手航空会社より安い理由
LCCとはLow Cost Carrier(ローコストキャリア)の略で、日本語では、格安航空会社と訳されます。日本で利用できるLCCには、Peach・Jetstar・ZIPAIRなどがあります。
LCCの魅力は、大手航空会社と比較して、航空チケットを安く販売していることです。
例えばJetstarは、運賃を「国内線片道3980円~」「国際線片道8980円~」に設定して、最低価格保証を打ち出しています。各社で、さまざまなセールを開催していて、時期や時間帯によっては、数円~数百円で、チケットを購入できることもあります。
LCCが大幅に運賃を下げられるのは、機材運用の効率化やカウンター業務の機械化・自動化など、可能な限りコストを抑えているからです。大手航空会社で当たり前の、機内食やドリンクなどのサービスがなかったり、パーソナルモニターがなかったりします。
激安のはずなのに……合計金額が高くなることがあるのはなぜ?
LCCの航空チケットを激安で購入しようと思ったのに、手続きを進めていくと、合計金額が高くなることが……。これには、以下の追加料金が発生していることが考えられます。
・手数料や空港使用料
LCCの支払いは、基本的にWebサイトから行い、運賃表示には、予約手続きに対する手数料や、空港使用料が含まれていない場合がほとんどです。大手航空会社では運賃に含まれている空港使用料が、LCCでは別途請求されるため「高くなった」と感じることがあります。
・受託手荷物料金
大手空港会社では、受託手荷物が無料のケースが多いのですが、LCCでは有料です。事前に予約しておくと、割引価格が適用されるなど、支払うタイミングで料金は異なります。
・機内食やエンターテインメント
機内食・飲み物・毛布などの機内サービスは有料で、映画・音楽などのエンターテインメントは提供していないか、別料金の場合が多いです。これら有料サービスを、予約時に追加していくと、合計金額が割高になることがあります。
ほかにもある! LCCを利用する際の注意点
LCCには、大手航空会社と異なるルールがあり、それを知らずにトラブルになることもありますので、注意が必要です。LCCを利用する際の注意点として、以下の点が挙げられます。
・機内持ち込み荷物のサイズ・重量制限が厳しい
機内持ち込み荷物は、「お手回り品+手荷物の合計2個まで」「MAX 7kg」といった手荷物ルールが定められています。
LCCでは、手荷物ルールを厳しくチェックする傾向にあるため、手荷物の重量を、事前に計っておくと安心です。重量をオーバーすると、受託手荷物として預けることになり、別途料金が発生します。
・フライトスケジュールの変更が比較的多い
最小限の機体数と時間管理で運用しているため、遅延や欠航が比較的多い点も、LCCならではのデメリットです。フライトスケジュールの変更に備えて、こまめにメールチェックするを必要があります。
欠航の場合は、基本的に他社便への振り替えなどの保証はないため、自分で対処しなければなりません。
・予約変更や払い戻しはできないことが多い
自己都合の場合、予約変更や払い戻しはできないことが多いため、注意が必要です。できたとしても、高率のキャンセル料が設定されているケースが多いようです。キャンセルに関しては、事前に各社のルールを確認しておくとよいでしょう。
LCCの仕組みを理解して上手に活用しよう!
LCCは、安い運賃で航空チケットを購入できるという魅力があります。一方で、大手航空会社とはサービス内容やルールが異なるため、理解不足によるトラブルも発生する場合があります。LCCが安いことには理由があると理解した上で、上手に利用するようにしましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー