「観光特急」の相場ってどのくらい?沿線の魅力についても解説
配信日: 2023.06.22
そんなときに活用したいのが、「観光列車」です。車内に居ながら観光ができる列車で、内装が豪華だったり、車内にレストランが併設されていたりします。
そんな旅先を彩る観光列車の、サービス内容や価格帯をご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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地域別! 観光列車をご紹介
全国には、その地域ごとの特性を生かした観光列車が多く存在します。旅先の食べ物や風土を車内でも楽しめる観光列車を、地域別にみていきましょう。
TOHOKU EMOTION(青森~岩手) JR東日本
最初に紹介するのは、豊かな自然や伝統工芸品などで有名な東北地方を走る観光列車「TOHOKU EMOTION」です。列車全体がレストラン空間になっており、「走るレストラン」をイメージした大胆なデザインの、3両編成の列車です。
「ランチコース」と「デザートコース」の2種類のプランがあり、2~4名で予約ができます。乗車車両ごとに価格が異なり、2名申し込みでの料金は、以下の表のとおりです。
【図表1】
車両 | 乗車区間 | 料金(1人あたりの料金) |
---|---|---|
オープンダイニング車両 | 八戸駅→久慈駅 (ランチコース付き) |
9500円 |
久慈駅→八戸駅 (デザートコース付き) |
5600円 | |
コンパートメント個室車両 | 八戸駅→久慈駅 (ランチコース付き) |
1万1300円 |
久慈駅→八戸駅 (デザートコース付き) |
7400円 |
車内には「福島の刺子織」「岩手の南部鉄」などの東北の伝統工芸をモチーフとしたデザインが施されており、内装も楽しめます。
富士山ビュー特急(大月駅~河口湖駅) 富士山麓電気鉄道
富士山ビュー特急は、富士山に最も近い路線「富士急行線」の観光列車です。富士急行の起点となる大月駅より、終点「富士山の玄関口」こと河口湖駅に向かって勾配を登り続け、標高差は約500mに至ります。
そんな、富士山に近づくように進む富士山ビュー特急は、運賃と特急料金の400円に加えて、以下の料金が必要です。
【図表2】
車両(1~3号車) | 運賃・特急料金以外の費用 | スイーツプラン設定列車 |
---|---|---|
1号車(指定席) | 特別車両料金:900円 | 大人:4900円 小人:3900円 |
2号車(指定席) | 指定席料金:200円 | 指定席料金:200円 |
3号車(自由席) | 追加料金なし | 追加料金なし |
自由席の内装も、指定席(2号車)と同じように、木目調のデザインが施されており、指定席にこだわらなくても、内装・景色ともに楽しめることが特徴です。
観光特急しまかぜ(大阪~三重~名古屋) 近畿日本鉄道
大阪難波・京都・近鉄名古屋から「伊勢志摩」方面への旅に、最高級のくつろぎを届けてくれるのが観光特急「しまかぜ」です。車内では「はまぐりのシーフードピラフ」や「松坂牛カレー」などの、三重県ならではのグルメを楽しめます。
普通運賃と特急料金に加えて、「しまかぜ特別車両料金」が必要であり、料金は以下のとおりです。
【図表3】
乗車区間 | 運賃+特急料金 | 特別車両料金 |
---|---|---|
大阪難波→賢島 | 2770円+1640円 | 1050円 |
京都→賢島 | 3060円+1930円 | 1160円 |
近鉄名古屋→賢島 | 2370円+1640円 | 1050円 |
※「賢島」は伊勢志摩に位置する「しまかぜ」の終点
車両は全6両で、カフェ車両や展望車両があります。また、3~4名で予約可能な個室は、別途料金がかかります。
ゆふいんの森(博多~湯布院・別府) JR九州
1989年に「列車に乗った時からゆふいん」をテーマにつくられた「ゆふいんの森」。メタリックグリーンのヨーロピアンスタイルの外装と、木のぬくもりを感じる、レトロで高級感のある内装が特徴です。
ビュッフェ付き車両が搭載されており、湯布院の野菜や大分和牛を味わえるお弁当が車内で販売されていることも、うれしいところです。
料金は、以下の表のとおりです。
【図表4】
乗車区間 | 普通運賃+通常期指定席特急料金の合計額 |
---|---|
博多→湯布院 | 5190円 |
博多→日田 | 3410円 |
またネット限定で、お得にチケットを購入できる「九州ネットきっぷ」を利用すると、お得に乗車できます。
【図表5】「九州ネットきっぷ」を利用した料金
乗車区間 | 普通運賃+通常期指定席特急料金の合計額 |
---|---|
博多~湯布院 | 4080円 |
博多~日田 | 1680円 |
指定席特急料金は乗車日によって異なるため、予約前にチェックしましょう。
観光先でリッチな気分を味わおう
ご覧のとおり、各地域には、さまざまな種類の観光列車が走っています。
サービスの内容次第では、意外とリーズナブルだと感じた方も多いのではないでしょうか。次の旅行先では、観光列車に乗って、優雅な気分にひたってみるのもいいかもしれません。
出典
東日本旅客鉄道株式会社 のってたのしい列車ポータル TOHOKU EMOTION
富士山麓電気鉄道株式会社 富士山ビュー特急
近畿日本鉄道株式会社 観光特急しまかぜ
九州旅客鉄道株式会社 特急ゆふいんの森
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー