更新日: 2023.07.06 その他暮らし
ジェネリックって安いけど本当に効く…?先発医薬品との「効き目」と「費用」の違い
「いまさら聞けないけど、ジェネリックってなんなの?」「ジェネリックを選んでも大丈夫?」と、不安になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ジェネリック医薬品とは、先発医薬品、つまり新薬の後に開発された、後発医薬品のことです。先発医薬品と比べて価格が安いため、薬局ですすめられることも多いと思いますが、実際にどれくらい安いのか、なぜ安いのかを、確認しておいたほうが安心でしょう。
本記事では、ジェネリック医薬品の効果についても、ご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
目次
ジェネリックはどのくらい安いの?
薬の種類や服用する期間にもよりますが、ジェネリック医薬品の価格は、先発医薬品の5割程度になることもあります。
実際の差額について、いくつかの種類の薬を例に挙げて、表1にまとめましたので、参考にしてください。
表1
※価格は令和2年6月時点での3割の窓口負担分(薬剤料のみ)
※全国健康保険協会島根支部「ジェネリック医薬品にするとどのくらい安くなるの?」をもとに筆者作成
ジェネリックが安いのは開発費用を抑えられるから
ジェネリック医薬品の費用が安いのは、先発医薬品よりも、開発費用を抑えられることが理由です。医薬品メーカーが新薬を開発して、承認を得るまでには約9~17年、開発費用は約300億円以上かかります。
ジェネリック医薬品は、先発医薬品と同じ有効成分を使うため、有効成分の開発をする必要がありません。開発期間は約3〜5年、開発費用は約1億円前後で済みます。
こうした開発費用の違いが、医薬品の値段に反映されているということです。
ジェネリックは本当に効くの? 先発医薬品との効き目の違いについて
ジェネリック医薬品は、先発医薬品とは形や大きさが違うものもあるため「効き目にも違いがあるのではないか」と、不安に思われる方もいらっしゃるはずです。
ジェネリック医薬品は、有効性や安全性が、先発医薬品と同等である必要があり、安定性試験や、生物学的同等性試験などによって、それが確認されています。
薬の形や大きさが先発医薬品と異なるのは、使用する添加物に違いがあるためです。添加物は、薬理作用がなく、安全性が確認されたものだけが使用されているため、効き目に差が出ることはありません。そのため、安心して服用できます。
ジェネリックを上手に活用して薬代を節約しよう
ジェネリック医薬品は、先発医薬品よりも価格が安いだけではなく、苦みを抑えたり、カプセルのサイズを小さくしたりして、飲みやすいように工夫されているものもあります。
薬の種類や処方期間によっては、先発医薬品と比較して、年間で1万円近い差額が生じることもあるため、長期的な服用が必要で、医療費の負担が心配な方は、ジェネリック医薬品を選択肢に入れてみましょう。
出典
全国健康保険協会 島根支部 「ジェネリック医薬品にするとどのくらい安くなるの?」
日本ジェネリック製薬協会「ジェネリック医薬品とは」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー