更新日: 2023.07.07 その他暮らし
【最大65%割引】航空会社やJRの「シニア向け割引」って? この夏はお得に旅行をしよう!
本記事では、シニア向けの各種割引制度を解説します。
執筆者:山根厚介(やまね こうすけ)
2級ファイナンシャルプランニング技能士
航空会社のシニア向け割引
まず、航空会社のシニア向け割引として、全日本空輸株式会社(以下、ANA)の「スマートシニア空割」と日本航空株式会社(以下、JAL)の「当日シニア割引」を紹介します。
ANAの「スマートシニア空割」
ANAのスマートシニア空割は、65歳以上のANAマイレージクラブ会員なら、国内線航空券を8600~2万3500円で利用できる制度です。
例えば、東京~札幌便の普通席運賃は、通常期の「フレックス」料金で4万3100~5万1600円ですが、スマートシニア空割であれば1万7600円で利用できます(ゴールデンウィーク、夏休みなどハイシーズンでは2万800円)。通常期の料金をスマートシニア空割の料金と比較すると、割引率は約60~65%にもなります。
ただし、スマートシニア空割は事前予約ができず、当日の午前0時からでなければ予約できない点に注意が必要です。また、8月4日~8月15日はスマートシニア空割が利用できません。
JALの「当日シニア割引」
JALにもANAと同様の割引が用意されており、「当日シニア割引」と呼ばれています。ANAと同様に65歳以上で、「JALカード会員」またはお客様情報登録済みの「JALマイレージバンク会員」であれば利用可能です。
料金についても、東京~札幌便は通常料金の「フレックス」が5万円弱であるのに対して、当日シニア割引は1万7600円(ハイシーズンは2万790円)であり、ANAとほとんど変わらない料金で利用できます。
ANAと異なる点は、出発予定時刻の4時間前から予約が可能になる点です。また、当日シニア割引は利用できない期間は設けられていません。ただし、当日シニア割引は出発直前の予約しかできないため、ハイシーズンの利用は難しい場合が多い点に注意が必要です。
JRのシニア向け割引
JRには、「ジパング俱楽部」というシニア向け割引があります。個人会員または夫婦会員のいずれかで入会すれば、さまざまな特典を受けられます。個人会員の入会資格は、女性は60歳以上、男性は65歳以上です。夫婦会員は夫婦のどちらかが65歳以上であれば入会できます。
ジパング俱楽部では、全国のJR料金について一定条件を満たせば30%割引で利用できます(入会初年度の1~3回目までの利用は20%割引)。ジパング俱楽部の割引対象はやや複雑です。以下に条件の一例を挙げておきますが、利用の前に適用条件をよく確認しておいたほうがよいでしょう。
・連続で201km以上の利用が必要
・新幹線「のぞみ」「みずほ」を利用する場合、対象となるのは乗車券のみで特急券・グリーン料金は対象外
・ハイシーズンは利用不可
また、ジパング俱楽部では年会費がかかります。個人会員は1人3840円、夫婦会員は2人で6410円です。
まとめ
本記事ではANAやJAL、JRのシニア向け割引制度の一例を紹介しました。
今回紹介した会社だけでなく、他の航空会社や私鉄などでもさまざまな割引制度があります。旅行の際には、こうした割引制度を上手に活用して交通費を節約しましょう。
出典
全日本空輸株式会社 「スマートシニア空割」運賃
日本航空株式会社 当日シニア割引
株式会社交通新聞社 「ジパング俱楽部」入会案内
執筆者:山根厚介
2級ファイナンシャルプランニング技能士